“今後、何か良いお知恵があったら是非ともお聞かせ願いたい!” お彼岸の入り、我が家にお経をあげに来てくださった若きお坊さんが帰り際の挨拶がわりにこう言いました。 このところいらっしゃるごとに話題となるが“地域に親しまれるお寺になりたい!” 今現在、失われつつあるお寺の存在感をなんとか、もう一度とりもどそうと必死なご様子でした。 そういえば、今年4月頃だったでしょうか? 本屋さんで立ち読みした“お寺の経済学”中島隆信著によると全国に4万店あるコンビニの約倍の7万5千お寺があるのだそうです。郵便局は2万ですから本当に日本のすみずみにあるのですね。 で〜も、将来、檀家さんも少子化により、どんどん老齢化して離れていってしまうコトに! そんな中、お寺が生き残る道としてお布施にたよらない収益を確保すためにいろいろ試行錯誤をされているようですね。四季折々の花を植えたり、教室やイベントを開いたり、カフェや介護施設、ペット葬儀に至るまで・・・。 これからは、お教を読みながらもソロバンをはじくという経営感覚を持っていないと、雑草を引き抜くだけでも大変な時間と労力をようする広大な寺院を存続させることは難しくなってきているのだなぁ〜と、つくづくそう思うのでした。 小学生など、若いうちからでも近所のお寺と気軽にふれあってもらいたいというお坊さんの想いも、実行に移すと、なかなか一筋縄にはいかずに難しいのだそうです。 さぁて、これからのお坊さんは大変ですぅ。 “今朝”来て“今日”読む新聞の「経済」と“袈裟”着て“教”読む「宗教」の両輪が必要とされることになるのでしょうねぇ〜。
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