♪バラが咲いた バラが咲いた ぼくの心に いつまでも 散らない
真赤なバラが
玄関前から、かがみこんでいつもの青いリードを首輪につけて、いつものお散歩道をいつものようにテケテケTAGOSと共に歩くみたいにふるまって。。。
ウゥ〜ん、何だかオマエいつもより足取りがグ〜ンと軽いし、まるで風のよう。。。。
散歩道は、いつもと同じ、のどかな風景!いつものように、ときどき顔を見合わせながらお散歩します。
しか〜し季節の変わり目、日々のうつろいがすっかり身近な光景を変えておりましたぁ。
アリャリャ〜、チョイとオマエとお散歩できなかった間、んまぁ〜田園には、いっぱいに水がはられ、蛙がゲロゲロうるさいほど鳴いているねぇ〜。道々に咲く色とりどりの可愛い花々!
今年に限り、TAGOS家から遠ざかっていたウグイスも、気持ち良さそうにここでは鳴いているなんてぇ。。。
気持ち良い、初夏のポカポカ陽気、2階の窓からは美しいピンク色のボタン桜が揺れていた今週始めに急変して。。やんちゃで元気だった我がチビ助犬が、まったく静か!安らかになりましたよぅ。。。
あとわずか5月1日が15歳の誕生日を家族で祝うはずでしたのに。この日ばかりは、TAGOS家にゲリラ雨が降りました。。。
チビ助犬の名前は、“トップ”。
TAGOS家にやってきたきっかけは、父が脳梗塞で倒れて以来、家族で外出が、ままならくなっていた時・・・・。
その時は、まだ遊びざかりだった幼い子供達とも遠出する機会がグ〜ンと少なくなっていた折、娘から“ワンちゃんがほしい!”というお願い。。。。
当時、すでにしゃべることは困難になっていた父に“ワンちゃんを子供達にと思うのだけど、家中で飼っていいでしょうか?
とても綺麗好きで父で髪の毛一本でも嫌う潔癖な父が、その時ばかりは、コクンと優しくうなずいて、んモ〜子供達は大喜び!!
そんなことで、チビ助け犬がTAGOS家にやって来たその日から、家族の一員として、こよなく愛され、可愛がられ、ずっ〜とず〜っとここまで一緒に暮らして来たのです。
日々は過ぎ、子供達と遊び転げていたチビ助犬。。子供達も20歳を過ぎ、大人へと成長し、それぞれが忙しくなって結局毎日の散歩は、親ということに。
しか〜し、子供達も家にいて時間があれば、それぞれが、代わりばんこにお散歩へと。
お散歩道選びは、我がチビ助犬の気分によりまったく違っていたようで、家族それぞれの自分なりの、いつものお散歩道があったのだとわかりましたぁ。。。
お散歩から戻る家までの一本の道路の正面から差し込む、目もあけられないぐらいのまばゆい朝日の中に現れるスーっと筋のように出来る光の道。。。。TAGOSとチビ助犬は顔を見合わせながら“それ!!いつも、こうした王道をいくんだぞぅ!”と叫んでは一気にチビ助犬と共に光道を走り抜けて家に戻るのが常でございました。
昨日、大安29日昭和の日、ゴールデンウィークが始まる、その日、我がチビ助犬のまわりには、庭に咲く、色とりどりの野花と、白いバラ、家族それぞれのお手紙、そして家族と過ごした写真アルバムに囲まれました。
TAGOS家に最後のお別れを告げて、家族とともに過ごした家内をゆっくりひとまわりし、豊月、姉に玄関で見送られながら家族と車に乗って・・・・・。
火葬中、青空から強い日差しが大空への光の道をつくりました。思わず“そうだ!いつも言っているように光の道にむかって走っていくんだよ!迷うなよ!”
家族と家に戻り、しばらくしてから、朝と同様、いつものように青いリードを片手に握り締め、いつもの散歩道を歩いたのです。
“トップとは、これからも長が〜い、長〜い目に見えぬ絆というリードでつながっているからねぇ〜。
いやいや、散歩中、青空に太陽が光り輝いているにもかかわらず、小雨がずっと天から降り注いでおりましたぁ。
いつもの散歩からの帰り道、今日は正面から差し込む眩いくらいの光の道ではなく、包み込むような大きな虹が青空に顔を出したのございます。。。。
夕刻になり、皆を元気にさせようと豊月から、今日が英国ウィリアム王子ケイト妃結婚式がテレビ中継されると聞いて、始めてそんな日なのかと家族は知ったのでした。
娘がぽつんと言いました。“そうそう、トップって そういえばイギリス犬だったよね。。。。。”
☆五月のバラ
http://youtu.be/Fa2WK8yYs9Y