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スーサンのよもやま話No.100

2011/07/01
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コスタリカ便り    by OK

地震被災者支援 写真展 in SPAIN
スペイン在住の日本人のグループが地震被災者支援のために写真展を企画し、6月アリカンテをスタートにこれからスペイン10都市を巡回する予定です。私も翻訳ボランティアで参加しています。
被災者支援写真展in Spain

この写真展のポスターには、阿羅こんしんさんから送られてきた「うた」が添えられています。


このような 惨禍のときこそ・・・


この空を

君に伝えん

光ふる


あまねくいのち

いまを生きるを


En este preciso momento de catastrofe…

“Quiero mostrarte
este cielo azul
resplandeciente

y como todos los seres
viven este instante.”




コスタリカ人ミュージシャンによる被災者応援ソング Costa Rica por Japon: Un Mar de Amor
東日本大震災で被災された方々を支援するため、コスタリカのミュージシャンが集まり被災者応援ソングを作成してくれました。ラテン・グラミー賞の創設者・審査員の一人でもあるコスタリカ人作曲家のホルヘ・カストロ氏(Jorge Castro)が発起人となり、趣旨に賛同した10人のコスタリカ人有名ミュージシャンが集まって作った「Costa Rica por Japon: Un Mar de Amor」という曲です。
Todo pasa.色々あるさ (直訳、すべて過ぎていく)。のイントロダクションは、日本人の私たちからはなかなか言えない言葉かもしれませんが、こんな風に慰められたら、ホッと一息つけるかも・・・。


この応援ソングは、インターネットのみ(Amazon, Itunesなど)で販売されており(0.99ドル)、全売り上げを被災者への義援金として寄付してくれるそうです。

曲・ビデオクリップは以下のアドレス(Youtube)でも鑑賞できます。http://www.youtube.com/watch?v=Uw96n19k9HE




EU61周年 EUROPA EN COSTA RICA
banda nacional de san jose 国立サンホセ吹奏楽団
museo nacional 国立博物館屋上

欧州統合のきっかけとなった1950年のシューマン宣言から61周年を記念して、ヨーロッパ音楽コンサートが開催された。
会場は、国立博物館屋上で、入場無料。
気持ちの良い青空のもと、コスタリカに大使館を持つEU欧州連合の国の音楽が一曲ずつ演奏されるという楽しいコンサートだった。
プログラムは
喜びの歌 (ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーベン/ドイツ)
アーセナル (ヤン・ヴァン・デル・ロースト/ベルギー)
運命の力 (ジュゼッペ・ベルディ/イタリア)
モンセラット(フェルナンド・フェレール・フェラン/スペイン)
ジーグ風フーガ (ヨハン・セバスティアン・バッハ/ドイツ)
シャンソン・メドレー〜モンマルトルの小径 (真島俊夫編/フランス)
ハノーバー・フェスティバル (フィリップ・スパーク/英国)
ウィンディ・シティ序曲 (ヨハン・デメイ/オランダ)
Caballito Nicoyano (マリオ・チャコン / コスタリカ)

最初の「喜びの歌」は、EU連合歌。
フランスの曲が、日本人の真島俊夫氏編によるシャンソンメドレーだったのはしゃれてて楽しかった。




サンティアゴ・ケーキ Tarta de Santiago
tarta de santiago
メルセデスから手作りのサンティアゴ・ケーキ(Tarta de Santiago)が届く。
サンティアゴ巡礼の道の最終点、サンティアゴ・デ・コンポステーラの伝統的お菓子だ。
粉砂糖から浮き上がるサンティアゴの十字架が印象的。
アーモンドと卵と砂糖で作る。
こってり系が苦手な人は、アーモンドパウダーを減らし、小麦粉を混ぜると、よりふわふわであっさりしたサンティアゴ・ケーキになる。



窓掃除
マンションの窓掃除が始まった。
屋上からスルスルと男の子が降りてきて仲間とにぎやかにおしゃべりしながら窓をきれいにしてくれた。
この明るさはニカラグア人らしい。コスタリカにはニカラグアから出稼ぎに来ている人がたくさんいるのだ。
このマンションの窓は、固定式で開かないから、外側の掃除は自分ではできない。
ところどころに「セロシーア」と呼ぶ板硝子がはめられ、風を通すことはできるものの、なんだか金魚鉢の中にとじこめられている気分だ。
防犯のためか、窓を開けると、蜘蛛は蟻やムカデやはたまたサソリなんかが入ってくるからか・・・。

limpieza ventana 2 窓は開かない・・・ celosia セロシーア



JAPAN の看板
Japan

家の窓から、遠くに五重の塔らしき大きな看板が見えたので、探索に行ってみた。
すると・・・
取り壊し予定のビルの壁一面に、20センチくらいの白いプラスチックをたくさん貼り付け、そこに赤い塗料で五重の塔の絵が描かれていた。
だれが何のために設置したのか・・・。日本政府のPR用キット?
でもちょっとうれしい。

 
スーサンのよもやま話No.99

2011/06/01

●トピックス 1  
2011年のUEFAチャンピオンズリーグ で、推定3億人の視聴者が見守る中、優勝を飾ったのは、 FCバルセロナ でした。 
最多優勝は、 レアル・マドリードの9回。 次いで ACミランの7回、 リヴァプールの5回、 バイエルン・ミュンヘンの4回、バルセロナの4回、アヤックスの4回と続きます。
2011年12月8日から12月18日に日本で開催される、第8回目のFIFAクラブワールドカップ に、欧州代表として、 バルセロナが、 そして開催国枠として、日本のJリーグ覇者が出場(ACLで日本が優勝しない場合)


●トピックス2
サッカー 天才?少年シリーズ を取り上げてみます。 日本の明るい未来がすぐそこに・・・。

@FCバルセロナキャンプと サッカーU-9大会に参加の川崎市の久保君(8歳)




Aスペインの『スポルト』電子版が、滋賀県の7歳の日本人少年 中井卓大君 を「新しいリオネル・メッシ」と報じている




B10歳でスペインの古豪、アトレティコ・マドリードに入団の決定した山梨の宮川類君


 
スーサンのよもやま話No.98

2011/05/23

 <コスタリカ便り>9編まとめて Up     report by OK

ペルー料理教室に参加する ALTA COCINA PERU
clase cocina maria elena clase cocina maria elenaclase cocina maria elena

マリア・エレナがペルーの日系人料理を教えてくれるというので参加してみた。
メニューは、マッシュポテト&マグロのタルタル Causitas Nikkei
焼きそば風ビーフスパゲッティ Saltado de Lomo Fino
紅茶アイスクリーム Helado de te con miel al limon

マグロをあえるのにつかったマヨネーズは、ミキサーに卵を割りいれて少しずつ植物油をたらしていくだけでできあがり。あまりに簡単でおいしくて感動!
アイスクリームもコンデンスミルク1缶、ホイップクリーム1パック、ティバックの紅茶を泡だて器でまぜるだけ。
ビーフスパゲッティも、お醤油、ニンニク、生姜、カキ油、お酢、ビーフコンソメ、ねぎ、コリアンダーなどで、ちょっとエキゾチックなまさしく焼きそばだった。



オリーブ・オイル・テイスティング Cata de Aceite de Oliva
aceite de oliva cata de aceite de oliva fatima

スペイン人のファティマが、自宅でオリーブ・オイルのティスティング教室をやるというので参加してみた。
利き酒やワインティスティングは聞いたことあるけど、利き油って聞いたことない。
まずはオリーブオイルの歴史、オリーブの種類、オイル製造方法、品質分類などの講義。
オリーブの収穫後24時間以内に製造しなければ、良質のオリーブオイルはできないということだ。
オリーブの果汁そのものから取れるオイルのうち、味、香りともに最高級のものをエキストラ・バージン・オイル、それに続く品質のものがバージン・オイルと呼ばれる。味や香りが悪くそのままでは商品化できない油に手を加え精製して、5〜10%のバージン・オイルと混ぜて作ったものは単にオリーブ・オイルとして商品化される。
そのほか、油の搾りかすからも、オイルやソースができ、捨てるところがない。
オリーブはポリフェノールを多く含み、緑のオリーブの方が抗酸化力が高く、グリーン・オリーブから作ったオイルの方が値段も高い。
紫外線によって劣化するので、暗い場所で保管することが大事だそうだ。
今はどこにいても比較的簡単に入手できるが、スペインでは1980年代までは、エキストラ・バージン・オイルは産地にいかなければ入手できなかったそうだ。
などなど、1時間ほどお勉強し、グラスに入った4種類のオイルを、手の平で温めながら「利き油」をしたあと、オリーブオイルで料理したスペイン風オムレツTortilla de patata や、ポテトサラダなどをいただいた。デザートにも、バターの半分の量で代用でき、ダイエットにもよいということだ。

コーヒー・コンクール 「Cup of Excellence〜最高の一杯」
catador cafe

コーヒー生産国10カ国が参加する、コーヒー豆の国際審査「カップ・オブ・エクセレンス」がコスタリカでも開催された。コーヒーのテイスティングをし審査をするため、17人の国際審査員がやってきた。米国人5人、日本人4人、ドイツ人1人、オランダ人1人、英国人1人、ロシア人1人、ノルウェイ1人、オーストラリア1人、ニュージーランド1人、ブラジル1人から成る。彼らが55種類のコスタリカ産コーヒーのテイスティングをした結果、コスタリカでの優勝者は、90.38ポイントを獲得した、ドタ県のラ・エストレーリャ農園のコーヒー「シンティス・カフェ」。トップ10のうち8つが、国際的に豆の品質の高さで知られるロス・サントス地域のもの、あとのふたつが中央渓谷西側地域。84ポイント以上を獲得した31種のコスタリカ産コーヒー豆が、来る6月21日インターネット・オークションにかけられ、世界中のコーヒー業者が入札する。



イスラエル独立記念日
fiesta nacional israel 2011
今日は、イスラエルの独立記念日。
イスラエル・センターでお祝いがあったので行ってきました。
写真は、公式行事のあとのパーティ中にご愛敬で撮ったもの。

西暦1948年5月14日に、イギリス委任統治領だったパレスチナの地にイスラエルが建国してから63回目の記念日。イスラエルはユダヤ暦を使うので、独立記念日は西暦でいうと毎年変わるそうで、今年は5月10日。

コスタリカには2500〜3000人のユダヤ人がいるそうです。
私もこちらに来てから何人ものユダヤ人と知り合いになりました。
アメリカ大陸には、新天地に夢を求めて来る人もいれば、いろんな過去や事情から逃れてきている人にもよく会います。

招待状には、地図が同封されていなくてパバス地区とだけしか記載がなくイスラエルセンターの場所を調べるのに苦労しました。
カーナビにも登録されてないし、ネットで調べてもどこにも地図がでていないのです。google map も真っ黒。
そういえばカラカスにいた時、ユダヤ人協会の場所を調べた時も同じ経験をしました。
ユダヤ人は、特殊な境遇にあるので、セキュリティには最善の注意を払っているのでしょう。でもとっても不便。
ここまで警戒しなくてもよい世の中になるとよいですね。
でも、ユダヤの独立記念日=パレスチナの大破滅の日、ということなのでそう簡単にはいきません。
それから、もうひとつ、学んだこと。イスラエルの首都はテルアビブだと思っていたら、イスラエルにとっての首都はエルサレムなのだそうです。これも解決難しそうです



国立交響楽団 ORQUESTA SINFONICA NACIONAL
ORQUESTA SINFONICA NACIONAL
コスタリカ国立交響楽団の2011年シーズン第3回目のコンサートに出かけた。
去年まで名誉指揮者を務めた小松長生氏から代わったインド出身のダニエル・ナザレス (Daniel Nazareth)指揮で、スペインからチューバのソリスト、フランシスコ・ヤニェスが参加。
スメタナ作曲「モルダウ」
ジョン・ウィリアムス作曲「チューバ協奏曲」
ドヴォルザーク作曲「交響曲第8番ト短調 作品88」
チューバのソロというのは初めて聞いたが大きな楽器だけあって聴きごたえあり。
第2バイオリンの首席奏者の席にアジア人らしき方をみかけたのでプログラムをみると、Tetsuo Yagi Yagi とある。 日本には母方姓を受け継ぐ制度がないので、お父さんの姓を2回繰り返したのだろうか? でも風貌とお名前からして日本の方であることは間違いないらしい。また演奏を聴く楽しみが増えた。
コスタリカ国立交響楽団URL  http://www.osn.go.cr/

あと、ひとつ気がついたこと、こちらではドヴォルザークを 「ズボラック」と呼んでいること。なるほどスぺルは DVORAKだ。



ポアス火山 (Volcan Poas) 2回目
2011.05.07 volcan poas 4 2011.05.07 volcan poas 1

そろそろ雨期に入るので、ポアス火山からの絶景も当分見られなくなると思い、朝すでに曇ってはいたが、運を天にまかせ出かけてみた。国立公園の入り口で、視界ゼロだが入場料払うかと聞かれ、せっかくだからと入場。展望台に近づくにつれ、硫黄のにおいが強くなる。でもやっぱり視界ゼロで、前回11月に見えたカリブ海はおろか、すぐそこにあるはずの火口(高度2574メートル)もまったく見えなかった。
雨が多いコスタリカ観光ではつきものだが、またいつでも来られる私とはちがい、海外からの観光客は気の毒だ。
ちなみに、霧の向こうに見えるはずだった火口はこれ。11月に撮影したもの。
volcan poas



モンテベルデ 熱帯雲霧林でキャノピーに乗る
salvatur park6 サルバトゥール パークの熱帯雲霧林
salvatur park3 「火の鳥」のモデルとも言われる、ケッツァル
salvatur park4 毒雲 タランチュラ
salvatur canopy  キャノピー体験。顔は笑ってるけど内心ドキドキ

モンテベルデ自然保護区にある、サルバトゥール パークで、キャノピーに乗って空中から熱帯雲霧林を見ようと、ヘルメットに落下防止のベルトをしっかりつけて、13本のケーブルを空中遊泳で横断。怖かった〜。とてもジャングルを楽しむ余裕などなし。コスタリカの売り物、キャノピーツアーだが、もういいかな。

フラミンゴ ビーチ Playa flamingo
playa flamingo太平洋岸フラミンゴビーチの朝    sunset playa flamingo サンセット
 
聖週間(Semana Santa)が終わり、ホテルの料金がハイシーズンからぐっと下がったので、4泊5日で西へ旅行。まず最初の2泊は、コスタリカの太平洋岸、グアナカステ県フラミンゴ・ビーチ・リゾートへ。 http://www.resortflamingobeach.com/ ホテルから道路一本隔てただけのビーチ前に、透明なクリスタルブルーの海が広がる。波はかなり高い。波乗り気分で海に入った途端、二の腕にビリッと電気が走ったような感触が・・・。びっくりして水から出てみると、腕やおなかにミミズ腫れが何本も走っている。みるみるうちに二の腕全体が真っ赤になった。クラゲかと思ったが、目の前の海をエイの群れ(50センチくらいのが10匹くらい)が横切って行ったのを見ると、エイのしっぽでやられたのかも・・・。腫れはすぐひいたけど、みみずばれはしばらく残りそうです・・・。

クラゲ?エイ? 海に入った途端何かに刺された!raya 犯人はエイ?


パイナップルは地面からはえる?
pinapple    mango
友達の家に呼ばれて遊びに行ったら、テラスの前にすごく広い果樹園が広がっていて、マンゴーや、レモンや、オレンジの木や、パイナップルが整然と並んでた。
パイナップルはハワイで見たことがあったはずだけど、あんなふうに実がなるのは忘れてたな。
コスタリカのパイナップルは結構おいしくて、バナナと並んで重要な輸出品です。

 
BUTCHY’s Rockin' Paranoia Life Vol.27

2011/05/11
ブッチーズ・ロッキン・パラノイア・ライフ Vol.27


≪映画『英国王のスピーチ』&『トゥルー・グリット』,&懐かしの六本木≫
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TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『英国王のスピーチ』と『トゥルー・グリット』をハシゴしてきました。
前者は、派手さはありませんが、脚本の出来も良く、重厚で説得力のある演技で楽しませてくれました。アカデミー賞の重要な部門を独占というのもうなずけます。
後者の方は、コーエン兄弟の作品ということで、期待をしてたのですが、私の好きな『ミラーズ・クロッシング』のように、ポリスのサウンドに通じるタイトなキレを感じる作品ではなく、この作品自体の出来は良かったのですが、70点位の満足度でした。
2本+待ち時間で、六本木ヒルズに着いてから5時間以上。意外と疲れなかったなぁ。
その後、六本木通りのヒルズの対面付近を探索。昔DJをしたことのあるラウンジが入っていたビルやその近所のシーボンクィーン・ビル(以前オリコン本社が入っていて、編集部にプロモーションに行った時に、「ブッチーさん、こういうの好きでしょう」と言って見せてくれたのが、オニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』の宣伝用ポスター。エッ、こんなのをまだ残してたのかとビックリしていると、「好かったら差し上げますよ」と一言。もちろん、大喜びをして貰って来ました。)などを見上げながら、廻りがすっかり変わってしまっているのを見て、時代の流れを感じました。
 ということで、家に戻って来たのは午後11時過ぎ。
チョット疲れはしましたが、楽しい一日でした。

 
スーサンのよもやま話No.97

2011/04/14
今回は久しぶりに、無名仙人さんからの2編をUpします。 @荒城の月 A法律

・・・・・・・・・・・・・・・
●荒城の月
『荒城の月』 (こうじょう・の・つき) は、土井晩翠作詞・瀧廉太郎作曲による歌曲。哀切をおびたメロディーと歌詞が特徴。七五調の歌詞(今様形式)と西洋音楽のメロディが融合した名曲。

(一) 春高楼(かうろう・こうろう)の花の宴(えん) 巡る盃(さかづき)影さして
千代の松が枝(え)分け出(い) でし 昔の光今いづこ

(二) 秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うる剣(つるぎ)に照り沿ひし 昔の光今いづこ

(三) 今荒城の夜半(よは・よわ)の月 変わらぬ光誰(た)がためぞ
垣に残るはただ葛(かずら) 松に歌ふ(うとう)はただ嵐

(四) 天上影は変はらねど 栄枯(えいこ)は移る世の姿
映さんとてか今も尚 ああ荒城の夜半の月

意訳

(一) 春には ここにあった城の高い櫓で花見の宴会が行われ、
酒を酌み交わした盃(さかずき)に月の光がさし込んでいたことだろう。
そして、松の古木の間から 月の光がさし込んでいたに違いない。
あの昔の面影はどこへいってしまったのだろうか。


(二) 秋には出陣に備えた陣営に霜が降り、
鳴きながら渡る雁の群れも見えたことだろう。
出陣を前に、立ち並ぶ剣 を月がひややかに照らしたこともあったであろう。
あの昔の光は、今はどこへいってしまったのだろう。


(三) 今、荒れ果てた城跡を真夜中の月が照らしている。
この月は昔とは変わっていないが、誰もいないところに光がさし込んでいる。
石垣には葛(かずら)が生い茂り、松の枝を鳴らす、わびしい風の音だけが聞こえる。

(四) 天上に出ている月の輝きは変わってはいないが、
人の世は興亡をくりかえしている。
こうした世の中の変化を今も写そうとしているのであろうか、
今、真夜中の月の光が荒れ果てた城址をこうこうと照らしている。

 土井晩翠が詞を構想したとされる宮城県仙台市の青葉城址、同じく福島県会津若松市の鶴ヶ城址、そして滝廉太郎が曲を構想したとされる大分県竹田市の岡城址、同じく富山県富山市富山城西側にそれぞれ『荒城の月』の歌碑が設置されています。

 一番の歌詞の『千代の松が枝』の千代はかつては【せんだい】と読み、宮城県の仙台の旧名で現在の仙台の字体は伊達政宗が【仙臺】と書き改めたと言います。 この歌では「長い年月」と言う意味合いと地名を掛けたと思われます。

 二番の『秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁(かり)の数見せて』の部分は、天正五年上杉謙信が七尾城攻略の際、落城を目前にして、折からの九月十三夜の名月のもと酒宴を催し、得意満面の感慨を読んだもので原文の題名は『九月十三夜』です。

 やはり二番のこの文の次に来る『植うる剣(つるぎ)に照り沿ひし』の「植うる剣」の意味合いについては諸説あり、他の文学書と違い単なる詩のため推察の域を出ていませんが、上杉謙信の漢詩の続きと言う事を考えますと【城兵が集合して白刃を天に向かって突き上げているさま】と言うが意味合いが適切だろうと思われます。

 戦国時代の東北地方では、城兵が城に集合して白刃を天に向かって突き上げる早朝行事があったといいます。そんな事からも想像できます。

 曲は瀧廉太郎が23歳で亡くなる2年前の1901年(明治34年)に旧制中学校唱歌の懸賞の応募作品としてこの作曲しました。 原曲は無伴奏の歌曲だったものを1917年(大正6年)に山田耕筰がロ短調からニ短調へ移調し、さらにピアノ・パートを補い、旋律にも改変を加えました。 

 そして、東京音楽学校(現東京芸術大学音楽部)が同年に発行した音楽教科書『中学唱歌』に掲載されました。 同校に在学中だった滝廉太郎は、土井晩翠の『荒城の月』のほか、『箱根八里』、『豊太閤』の3つに曲をつけて応募したところ、3曲とも入選となりました。その英才振りがうかがい知れるエピソードです。

 山田版は全8小節からテンポを半分にしたのに伴い16小節に変更し、一番の歌詞でいえば「花の宴」の「え」の音を、原曲より半音下げている。 山田耕筰のピアノ伴奏を用いながら、オリジナルの旋律を歌った例として、カウンターテナーの米良美一(めらよしかず)の録音が挙げられます。


 大分県では、竹田市の豊後竹田駅において、列車が到着する際の接近メロディとして歌詞付きでこの曲が流れます。 また、岡城の下を走る国道502号の上り車線にはメロディ舗装がなされた区間があり、車が通過すると荒城の月のメロディが聞こえるようになっており、岡城からでもその音を聞くことが出来ます。

 『荒城の月』は、特定の史実・史話に基づいたものではなく、ごく一般的に武家の栄枯盛衰とそれに伴う無常感を描いた詩です。

参考資料

 九月十三夜 - 上杉謙信 - (九がつじゅうさんや - うえすぎ けんしん)

霜滿軍營秋氣C
数行過雁月三更
越山併得能州景
遮莫家郷憶遠征 霜は軍營に満ちて秋氣清し
數行の過雁月三更
越山併せ得たり能州の景
遮莫家郷の遠征を憶う しもはぐんえいにみちて しゅうききよし
すうこうのかがん つきさんこう
えつざんあわせえたり のうしゅうのけい
あれかきょうのえんせいをおもう

 軍 營  陣営  軍隊の宿営しているところ
 數行過雁  列をなして飛んでいく雁
 三 更  夜の十二時ごろ
 越 山   越後(今の新潟県)・越中(今の富山県)の山々
 能 州   能登(今の石川県能登半島地方)の国
 遮 莫   ままよ どうであろうともかまわない
 家 郷   ふるさと

 【現代語訳】
 霜は陣営を白く蔽い、秋の気は清清しい。
 空には雁の列が数行渡りゆき、深夜の月が冴えざえと照らしている。
 越後と越中の山々に、今、能登の景色も併せて眺めることができた。
 故郷にいる家族たちが、遠征のこの身を案じていようと、どうでもよいことだ。

天正五年上杉謙信が七尾城攻略の際、落城を目前にして、折からの九月十三夜の名月のもと酒宴を催し、得意満面の感慨を読んだもの。一生の間に作った漢詩はこれだけである。この詩の構造は仄起こり七言絶句の形であって、下平声八庚(こう)韻の清、更、征の字が使われている。


●法律、とは一般常識社会常識を明文化しただけのはず

日本には不出来で無意味な法律、条例が沢山あります。 法律ではありませんが、携帯電話をかける場所も決められており、便利なものだけに使用できる所が限定されると、かえって不便を感じる事でしょう。地下鉄などで使用できるようにしておきながら、使用させないと言うところも理解できません。

常識の無い国民ですから何でも法律で決めないと二進も三進も(にっちもさっちも)行かなくなるのでしょうか。 道路交通法などはその際たるものですが、外国人が日本で運転をする場合、3年くらいは交通法規を勉強しないと安心して運転できないと言います。 事故が起きると現場検証をしなくてはなりません。 この法律は保険会社を助けるために無理やり作られた法律で、時間と労力の無駄だけでなく、交通渋滞の元凶にもなっている。 

とにかく日本では常識では考えられない出来事が毎日のように繰り返されています。 清廉潔癖であるべく政治家による汚いお金の事件、警察による犯罪、教師が生徒に痴漢行為、銀行の帳簿改変、公務員の税金私的流用、一体何を信じたらよいか判らなくなる様なありさまです。

ですから、細かく親切に法律を作らなくてはいけなくなってしまうのです。 国会が終盤近くなるとHNKのニュースで連日、本日成立した法律、と言うのを列挙します。 簡単に読み上げるだけで5分くらいはかかるくらい、多くの法律が一日で成立しています。 一般常識では判断できないような、何の意味があるのか分からない様な法律の大量生産です。

何時、何処でその法律の討議があったのか、見当がつきません。 作成したのは各省の官僚なのですが、成立のために起立している政治家はその法律の意味を理解しているのでしょうか。 否と言わざるをえません。 

つまり、各省の官僚が自分達に都合のよい法律を作り、国会では何の討議もせず、手も加えず、そのまま成立しているのです。 大変なのは司法、行政に携わる人々でしょう。 コロコロ変わる法律を理解し、記憶しなければなりません。 これらの法律は常識では考えられないような不出来なものの多く、理解しがたい理不尽な事でも法文化されてゆきます。 何と恐ろしい事でしょう。

小中学校の校舎を建て替えるにあたって市が見積もりを取ったところ、教室の天井を 2m70cm にするとかなり安くなる事が分かりました。 しかし、100年位前に出来た法律で校舎の天井は 3m以上にしなくてはならない、と決まっているために天井を低くする事が出来ない。 国土交通省も文部省も絶対に許可できない、と言っている。 何でこんな馬鹿げた法律があるのだろうか。

バスも電車もない過疎地で、老人の買い物や病院通いの送迎を、無料でする場合は自由だが、いくらかでもお金を取るとタクシー業法違反となると言う。 老人は多少のお金で済む事なら その方がはるかに便利で自由に出歩く事が出来 歓迎されているのに、国土交通省は絶対に許可できないと言う。 何でもボランティアに頼ろうとする国のエゴが剥き出しになっている。

老人の手間になる洗濯物を市が有料で洗濯してあげよう、と意気込んでいたところ、厚生労働省がクリーニング業法違反だと言う。 老人たちは厚手の物や上着などの洗濯は出来ないので大変に困ってた。 そんな状況を見かねての事だが、やはり許可できないと言う。 

どれもが金儲けを企(もくろ)んですることではなく、いかに無駄を省き、皆の生活を自由で便利にしようと言う物だが、法律先進国の日本では何重にも壁があり、スムースに物事が運ばない。 ここには一般常識の入る余地などなく、官僚の独壇場なのです。

一体日本人は法律や条令が好きなのでしょうか。 国会だけでなく県や市でも独自の条例を作ります。 なんでも法律、条例にしないと安心して生活できないからでしょうか。 とても不思議な現象です。

おしまい


追記
その後、学校の天井高の規制撤廃 建築基準法施行令を改正

 
BUTCHY’s Rockin' Paranoia Life Vol.26

2011/03/22
ブッチーズ・ロッキン・パラノイア・ライフ Vol.26

 皆さん、お久しぶりです。
 体調を崩してダウンしてたので、久々の登場ということになりますが、また、よろしくお願い致します。
 今回は軽くジャブ程度の内容とさせていただきます。
 

◆◇◆◇◆◇◆≪お父さんも、お嬢さんも“YouTubeでイェイ、イェイ、イェイ、イェイ!!≫◆◇◆◇◆◇◆
 最近You Tubeには、ユーザーによるミュージック&ヴィデオのリミックスものがかなり登場して来ています。 今回は、これらの中からいくつかをを紹介させていただきます。これらはあーだこーだ言うより見てもらった方が分かり易いので、まずはご覧になって下さい。

★Go Home Productions - Smells Like Rockin' Robin (Nirvana vs Michael Jackson)
 まずはジャクソン・ファイヴ( ロッキン・ロビン)対ニルヴァーナ(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット )です。
URL:http://www.youtube.com/watch?v=JNUTYHJrutw

★Go Home Productions "Paranoid Rock" Queen-Black Sabbath
ブラック・サバス(パラノイド)対クイーン(ウィ・ウィル・ロック・ユー)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Qf5o-8eZdag&feature=fvst

★Go Home Productions "I Can't Stand Sultans Of Swing"
ダイアー・ストレイツ(悲しきサルタン)対ポリス(キャント・スタンド・ルージング・ユー)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vDf0j3SEseU

★Go Home Productions - Supreme Evil (ELO vs The Supremes)
ELO(Evil Woman)対スプリームス(ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=B5NuDWx2IMI

★Go Home Productions "Mick n' Carly" Rolling Stones-Carly Simon
ロ−リング・ストーンズ(ミス・ユー)対カーリー・サイモン(うつろな愛)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=rQHU7BlODzE&NR=1

★Green Day vs Queen - Novocaine Rhapsody (Music Video)
グリーン・デイ(ギヴ・ミー・ア・ノボカイン)対クイーン(ボヘミアン・ラプソディ)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=o_kI1Gmr9PA&feature=related

★Go Home Productions "2000 Light Years From Bolan" Rolling Stones-T.Rex
ローリング・ストーンズ(2000光年のかなたに)対T.レックス(ゲット・イット・オン)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=UW9eEbxmhiQ

個人の感覚でリミックスしたものなので、稚拙なものも多いのですが、中には“!”というものもあり、これからが楽しみなジャンルです。


<フォト・コーナー>
≪国内盤シングル・ジャケット≫
フォト1:「想い出の冬休み」/コニー・フランシス。
フォト2:「アイ・ウォーク・ザ・ライン」/デイヴ・クラーク・ファイヴ。
フォト3:「ネアンデルタール・マン」/ホットレッグス(後の10cc)。
※フォトは(C)BUTCHY/無断転写禁止

 
コスタリカ便り 3月新着

2011/03/09

コスタリカ便り   2011/mar    by  OK

アモン地区 Barrio Amon
amon2 Casa Amarilla コスタリカ外務省
amon3Escuela Metalica 女子高
amon6 amon1amon4 amon5
サンホセの中心街アモン地区には19世紀末から20世紀初頭に建てられたお屋敷がたくさん残っている。
黄色、ピンク、緑とパステル調で塗られた家があちこちに見ることができ面白い散歩コースだ。
今は生活様式が変わったせいか、住んでいる様子はなく、政府の事務所や学校、ホテル、レストランなどになっている。中には怪しげなナイトクラブのようなものになっているところもあるようだ。


ランケステル植物園 JARDIN BOTANICO LANKESTER
lankester1 lankester jardin japones lankester 2jardin japones

蘭のコレクションと日本庭園で有名なランケステル植物園に行って来た。
サンホセからカルタゴ方面に約30キロ。車で30分ほどだ。
蘭の季節にはちょっと早かったのでまだ、5分の1くらいしか咲いていなかったが、11ヘクタールの広大な園内では、ヤシの木、竹林、ヘリコニア、シダ、ブロメリア(パイナップルの仲間で他の木に着生する)、さぼてんなどをみながら1時間くらいで散策できる。
園内には日本政府が寄贈した日本庭園がある。
入口の門に「哥斯達黎加草堂」とあり、その時には何と読むか分らなかったが、今あらためて写真を見るとわかった!「コスタリカ草堂」とたぶん読むのだろう。
蘭の一番いい時期は4月〜5月だということなのでその頃また訪れてみたい。

http://www.jbl.ucr.ac.cr/


ついにケッツァルを見た!
Quetzal  quetzal 2
↑写真拡大           ↑写真拡大

コスタリカの国鳥 ケッツァルQuetzalを見たいと、サンホセの南東、サン・ヘラルド・デ・ドタを目指して約2時間のドライブ。マヤ文明では神の鳥とされた珍鳥で、なかなか見るのは難しいし、時間帯も早朝か夕方がよいと聞いていたが、車を降りてサべグレ川にそって森の中を歩きながら探していたら、いた!
エメラルド・グリーンの翼に真っ赤なおなか、黄色い嘴、尾は白い尾の上に長〜い黒と緑の羽根のケッツァルが2羽、梢にとまっているのがすぐそこに見えている。
世界で一番美しい鳥とも言われるらしいが、つぶらな瞳と逆立ったような頭の毛がかわいい。
今日はとってもラッキーだった。

 
コスタリカ便り 新着

2011/02/07

コスタリカ便り    report by O.K.
  

秋篠宮両殿下 in Costa Rica
visita principes akishino
(コスタリカ共和国大統領府報道局提供写真)

日本とコスタリカの外交関係75周年を記念して、秋篠宮殿下と紀子妃殿下が1月25日からコスタリカを公式訪問なさった。
ラウラ・チンチーリャ大統領との会談や、国際協力事業団の協力隊員との謁見、ランカスター植物園やモンテベルデ生物保護地区訪問、国立博物館見学、などなどの行事を通してコスタリカとの交流をし、30日日本に向けお帰りになった。
日本はコスタリカへの援助国としては4番目で、環境、クリーンエネルギー、文化、テクノロジーなどの分野で協力している。今回の訪問でも日本からの援助に感謝というコメントがよく聞かれた。
チンチーリャ大統領からは最後に「殿下はコスタリカの美しさ、自然の豊かさ、生物の多様性に目を見張られた。殿下は生物と動物学にお詳しいので、日本にお帰りになってからは最高のコスタリカ大使としてコスタリカの素晴らしさをつたえてくださることだろう」というコメントがあった。
両殿下もお迎えした側もみんな大満足のようで、めでたし、めでたし。


アライグマの一種 ピソーテ Pizote
pizote
12月にアレナル火山国立公園の散策道で、アライグマの仲間ピソーテを見かけ、さすが自然が保護されている国立公園だと感動したが、今日、Multiplaza ショッピングセンター内のゴミ箱に群がる数匹のピソーテに遭遇した。
首都のサンホセにもこんなに身近にピソーテがいるんだ。
雑食というのはガイドブックで読んだが、私が近づいても怖がる様子も見せずひたすらゴミあさりをしていた。
尻尾が長くて、鼻も長くて、目の周りに白い縁取りがあって、とってもかわいい。


コスタリカ美術館 MUSEO DE ARTE COSTARRICENSE
museo de arte costarricense 3
サバナ公園の東の端にある「コスタリカ美術館」に行って来た。
1940年、国際空港として建てられたコロニアル様式の建築、1978年から美術館になっている。
中ほどの塔が管制塔だったのだろうか。

museo de arte costarricense
館内の2階には、貴賓室が残されており、壁面のブロンズ彫刻が見事だ。作家はフランス人のLuis Ferron で、コロンブス上陸以前からのコスタリカの歴史が描かれている。

museo de arte costarricense 2
美術館には19世紀末から現在までの作品6400点のコレクションがあるということだが、その代表的なものが年代ごとにゆったりと展示されていてじっくり1点1点みても30分くらいで見終わる規模だ。
個人的には、1970年代のマヌエル・ゴンサレス=デラクルス=ルハンという作家のカラフルな抽象画が気に入った。
今日は韓国の現代作家の作品も展示されていて、久々に芸術気分を満喫できた。


サバナ公園 Parque Sabana
sabana
今週は運動不足解消のため3回サバナ公園を散歩に行き、足が筋肉痛だ。
サンホセのど真ん中にある広大な公園で72ヘクタールもある。
園内にはコスタリカ美術館、池、ジョギング用トラック、ローラースケート場、テニスコート、バスケットコート、そしてこの春オープンの35000人収容のナショナル・スタジアムがあり、サンホセ市民の憩いの場だ。


サルチ Sarchi
Sarchi
サンホセの北西約40キロ、サルチは家具と民芸品で有名な村だ。
サンホセから車で40分ほどだが、サルチに近づくにつれて道の両側に家具のお店がたくさん見えてくる。
コロニアル風、カントリー風、ヨーロッパ高級家具風とお店によって様々だ。
写真を持っていけば、それに似せて作ってくれたりもするらしい。
家具と並んで、サルチで有名なのが、カラフルなCarreta (荷馬車)。
いろんなサイズがあり、ワイン入れや、小物入れ、飾りにもなる。
小さなものはお土産にも最適。
私は、来年のクリスマスツリーの飾り用に一番小さいのを買った。


演劇を見に行く
Teatro Arlequin
コスタリカの新聞の娯楽欄にはたくさん演劇情報がたくさん出ている。
今日は、アルレキン劇場で、Dos arriba y una abajo というコメディーが1000回上演記念だというので見にいった。
セントロの国立博物館近くのアルレキン劇場は、200席くらいだろうか、演芸場といった感じだ。
今日は、記念すべき1000回目ということでもありいろんな年齢層のカップルで満員御礼。
この出し物は2005年から毎週末に上演されている作品で、登場人物6人。
3人の恋人をもつ男のドタバタコメディだ。
早口で展開するスペイン語の会話にはなかなかついていけないが、ジェスチャーや雰囲気だけでも可笑しくて大笑いしながらあっというまに2時間が過ぎた。



Cafe Britt Coffee Tour   コーヒーツアー
<cafe britt granos de cafe

cafe britt tour

cafe britt tour 2
コスタリカのお土産といえばカフェ・ブリットのコーヒー。
サンホセから車で40分。エレディア市にあるカフェ・ブリットのコーヒー農園に行ってきた。
毎日、9時半、11時、15時の3回、1時間半ほどのコーヒーツアーがあり、プロの俳優さんが演劇風に農園&工場を案内してくれる、とても楽しいツアーだ。参加者はほとんど、米国人観光客で、園内のツアー説明はスペイン語と英語。
最後には、カフェ・ブリットの商品やおみやげ物が揃っているショップでお買い物。コーヒーパックを5つ買うと、6つ目はおまけで付いてくる。
340g入りのグルメ・コーヒー1パックが8.5ドル。でも、私が普段買い物をするスーパーAuto Mercado では3550コロン(約7ドル)、バーゲンの時はさらにその半額になることもあるから、ブリットで買うのはちょっと割高。
ショップの隣のレストランのビュッフェランチは、新鮮なサラダ、スープ、お肉、お魚、ご飯、デザート、もちろんコーヒーと、結構いける。 ゆでバナナ(多分・・・)がお芋みたいな味で非常においしかった。
ランチつきコーヒーツアーの値段はホームページでは35ドルと出ているが、入り口で観光客じゃなくてコスタリカに住んでる、といったら30ドルだった・・・。

 
コスタリカ便り 12編まとめてUp

2011/01/14


コスタリカ便り        by OK      昨年12月から 新年今週にかけて12編まとめて Up

おすし
osushi.jpg
洋子さんのお宅で、アナとマリア・フェルナンダの送別会も兼ねて日本料理パーティ。
彼女のお料理の腕はプロ顔負け。
サンホセで一番おいしい日本料理が食べられるのは彼女のお家だ。
おでん、ひじきの煮つけ、てんぷら、そしておすしにお味噌汁・・・ああ、最高に幸せ。
最後に、師範のお免状ももっている彼女のお茶のお手前もあって、至れり尽くせりの「和」の昼下がりだった。
いとも簡単に次々とお料理が出来上がっていくのをお手伝いしながら観察したが、私がやっても同じような完成形にはならないんだろうな・・・
でもとりあえず、今度、教えてもらったお店で同じ材料を買って私もつくってみよう。

洋子さん、ありがとう!


スペイン人の集まり
友人のスペイン人カップルが、23年の事実婚の末、今日結婚した! おめでとう!
夜、自宅での結婚おひろめパーティに呼ばれ、何かのためにと日本から持ってきていた「ミキモトの結婚祝いグッズ」を携えお祝いに駆けつける。
生ハム、チーズ、鱈のムース、ガルバンソ豆のムース、子羊の丸焼き・・・とスペイン料理を頂いたあと、テラスに座ってワインを飲みながらわいわいがやがや。
メンバーは私以外全員スペイン人だ。
そのうち、ひとりがジョークを言った。
すると向かいに座っていたおじさんがそれに対抗してジョーク。
ジョークというか、小話かな?
そんな風に、競うようにみんなが次々とジョーク大会で大笑いしながら数時間・・・。
ほとんど、「下ネタ」に終始したが、何十ものジョークを覚えているのもさることながら、話術の巧みさに感心。
私も気の利いたジョークのひとつも語れれば最高だけど、ちょっとハードル高すぎるな。


Club Campestre Espanol
Club Campestre Espanol
コスタリカに来てからすっかり運動不足だ。
自宅から車で5分のコスタリカ・カントリークラブに入会したいのは山々なれど、入会金が数十万円とあっては身分不相応とあきらめ、サンホセ郊外エレディアにあるClub Campestre Espanol に入会。
ゴルフ場はないし、ちょっと遠いけど、入会金免除してもらったし、プール、ジム、テニスコート、スカッシュ、サッカー場、バスケットコート、レストランなどなかなかのクラブだ。
土曜日は、ダンスやエアロビックスやテニスの無料レッスンがあるみたいだし、これからせっせと通ってみたい。


明けましておめでとうございます
osechi
新年明けましておめでとうございます。

年明けとともに、洋子さん夫婦がおせち料理+京都のお酒を携えて遊びに来てくれた!
すご〜い。日本から送ってもらった御節セット+洋子さんの手作り御せち。
私もジュリア・チャイルドのレシピを見ながらブッフ・ブーギニョンを作ったけど、出る幕無し・・・。
あとお雑煮があればいうことないな〜。


サンホセの大晦日
欧米では、クリスマスは家族で、大晦日とお正月は賑やかに、というのがスタイルらしい。
日本にいるときは、大晦日といえば、レコード大賞みて、「紅白歌合戦」みて、「行く年来る年」を見ながら年越しそば、というのがお決まりだったけど、サンホセでは日本のテレビ放送はうつらない。
中国や韓国のチャンネルはあるのに、テレビっ子の私としてはとっても寂しい。
で・・・ラジオをつけて、高台にある我が家の窓から、サンホセの街のあちこちで次々に上がる花火を見、12粒のブドウをほおばりながら年越しをした。


アレナル火山国立公園は動物の宝庫
pizote
朝、早起きして、アレナル火山国立公園内にたくさんある遊歩道のうちのひとつを歩いてみる。
気温は20度弱くらいかな、ちょっと涼しいくらい。
火山の裾野に広がる雨林は動物の宝庫。
鳥の鳴き声はもちろん、森の奥からカサコソと動物の動く音が聞こえてくる。
音のする方向に目をこらすと「いた!」アライグマの仲間のピソーテ。鼻がつんと長くてかわいい〜。
しばらく行くと、小さなイノシシのような動物の集団がせっせと遊歩道を横切っているのに出くわした。
あまりにびっくりして興奮のあまり、写真を撮るのを忘れてしまった・・・。
後で調べたら首輪ペカリーというイノシシの一種らしい。
追いかけられなくてよかった。


アレナル火山国立公園
20101223_arenal2_volcan.jpg
クリスマス、サンホセから車で3時間半、アレナル火山国立公園で過ごす。
アレナル火山は標高1633メートル、コスタリカで一番活発な活火山で、夜になると暗闇にオレンジ色に流れるの溶岩や、運がよければ噴火を見ることができるので有名だ。
そのアレナル火山から2.7km、火山に最も近いホテル アレナル・オブゼトバリー・ロッジに泊る。
もともと、スミソニアン博物館の研究者達が火山活動の調査をするために建てたのがこのロッジの発端というから、火山を堪能できる絶好の立地だ。
ほとんど危険地帯の中といってもいいくらいで、いたるところに緊急避難経路の看板がたっている。
tabacon spa
火山といえば温泉。
温泉は日本人のおはこかと思ったら大間違い。
温泉好きは万国共通らしい。但し、水着着用。
一番有名なタバコン温泉に行ってみる。
湧き出るお湯は38度前後というからちょどよい湯加減で奇跡のようだ。
敷地内の森の中を滝のようにお湯が流れて、これ以上望めない露天風呂。
とても気持ちがよくて時がたつのを忘れる。
入場料+昼食(または夕食)つきで85ドルはちょっと高い気もするが・・・。


ふたつのアートフェア
international art fair
今週末は、エスカス地区でふたつのアートフェアが開催され、昨日今日と覗いてきた。
両方に出展しているアーティストやギャラリーもあって、ふたつとも似たり寄ったり。
私の好きなタイプの作品はあまりなかったが、ひとりだけ、カリブの女の子をモチーフにした色鮮やかな作品を描く印象深い作家をみつけた。
名前は、アドリアン・ゴメスADRIAN GOMEZ。
一点数十万円するので手が出ないが、注目だ。
adrian gomez


コスタリカで本場のフラメンコを観る
compania yerbabuena
コスタリカに来て初めてフラメンコのショーを観る。
スペイン文化センターとスペイン大使館の主催で、スペインでも有名なイエルバブエナ舞踊団の舞台。しかも無料。
バイラオーラは若くてとっても美人。
でも、エバ・イエルバブエナの弟子だけあって、近頃流行の、洗練されたきれいなフラメンコとは一味も二味も違う。
激しい動き、苦悶の表情、髪を振り乱しての、熱くディープなフラメンコを見せてくれた。


イラス火山 Volcan Irazu に行く
volcan irazu
コスタリカは火山国だ。
首都サンホセからも、イラス火山、バルバ火山、ポアス火山が見える。
今日は天気がいいのでイラス火山にドライブ。
標高3430メートル、コスタリカで一番高く、一番活発な火山だ。
イラスとは先住民の言葉で、「雷の山」。いつも雲に包まれている。
カルタゴを経由し、九十九折の山道をどんどん登っていく。
霧がだんだん濃くなり、視界数メートルの霧の中をゆっくり運転する。
山頂についたけど、五里霧中とはこのこと。何も見えない。
とにかく、遊歩道を手すりをたよりに散策する。
と、突然霧が晴れて、鮮やかな濃い緑の水をたたえた火口が見えた!ラッキー!
いつも見えるわけではないらしい。


カウイータ国立公園 Parque Nacional Cahuita
namuwoki
playa cocles
家探しが一段落したので、息抜きに海水浴へ。
サンホセを出発して一路東へ、カリブ海を目指す。目的地はパナマ国境近くのプエルト・ビエホ。
約4時間のドライブだが、コスタリカの道路は穴ぼこだらけ。穴にはまらないよう、避けながら、それでもボッコン、ボッコンしながらの4時間は結構ハード。
2時過ぎに目的地のナムウォキロッジ(先住民の言葉でジャガーの家)に到着。
スペイン人のパコとマリベルが経営する森の中のロッジで、コテッジスタイルのとっても快適な宿だ。
この地域は100年以上前に鉄道敷設のために移民してきたジャマイカ人の子孫や、海辺でゆったりと暮らす人たちが多く、白人が主流のサンホセとは人の雰囲気がずいぶんと違い、ゆる〜い空気が漂っている。
今日は疲れたので、近くのコクレス・ビーチにお散歩。波が高い、サーフィンのメッカだ。


国立競技場 Estadio Nacional
estadio nacional

サンホセのラ・サバナ公園の西に新しい国立競技場が建設中だ。
総工費1億ドルのこのスタジアムは中国政府からの寄贈で、2011年2月12日にコスタリカに引き渡され、3月26日にオープンの予定だ。
設計や施工は中国企業、砂、石、アスファルト以外の建材、工事用の機械など全て中国から持ち込み、建築現場で働く労働者も中国人だ。
工事開始当初、清掃スタッフとしてコスタリカ人を雇ったが、清掃用品や中国人労働者の持ち物の盗難が続発したため、結局、コスタリカ人の雇用は無しということになったということだ。
このような大きなプロジェクトで地元の経済や雇用に貢献が無いというのは残念だ。
今日は、中国大使館のアレンジで、完成間近のスタジアムを見学させてもらった。
収容人数3万5千人。400メートルのトラック、全ての陸上競技種目ができる施設で、完成すればラテンアメリカ最高のスタジアムになるという。
雨の多いコスタリカで、屋根が付いていないのが玉に瑕だが、完成が楽しみだ。
3月26日のオープニングは、コスタリカVS中国のサッカーの親善試合が予定されている。

 
コスタリカ便り 新規Up

2010/12/01

コスタリカ便り  No.29〜No.32      text by OK

マエストロ コマツ さよならコンサート
  No.32
maestro chosei komatsu
7年前から、コスタリカ国立交響楽団の常任指揮者を務めた指揮者の小松長生さんのさよならコンサートに行ってきた。
国立劇場のロビーに着くと、小松さんがファンに囲まれ写真撮影に次々と応えていた。
コンサート開始15分前だというのに、まだ和風の私服姿。こちらの方がやきもきしてしまった。
朝10時半、満員の観客を前に、コンサートが始まった。
曲目はマーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」。

人は何のために生まれてきたのか?
生まれて来たものは、滅びなければならない。
滅び去ったものは、よみがえらねばならない。

という壮大なテーマを、国立コスタリカ交響楽団、国立交響合唱団、ソプラノとメゾソプラノのふたりのソリストが、マエストロ・コマツの指揮で演奏し、観客を魅了した。

最後に小松さんご自身が「コスタリカは第2の故郷です」とあいさつし、最後のコンサートを終えた。
コスタリカに住むものとしてはさびしくなるが、日本に帰国なさってからも益々のご活躍をお祈りしたい。


ジャズ・カフェ Jazz Cafe    No.31
malpais in jazz cafe
ジャズ・カフェというライブ音楽で有名なカフェに出かける。
ブルーノート東京を思い出させる、おしゃれな雰囲気。
ステージでは、「マルパイス Malpais」というグループがジャズ&ロック&クラシックをフュージョンしたような音楽を演奏していた。
リードボーカルのフィデル・ガンボア(Fidel Gamboa)が曲作りもし、グループのリーダーだが、キーボードのマヌエル・オブレゴン(Manuel Obregon)は現役文化大臣、バイオリンのイバン・ロドリゲス(Ivan Rodriguez)は文化副大臣だというから驚きだ。
それも政治家が趣味で音楽をやっているというのではなく、ミュージシャンが大臣もやっているという感じ。
それにしても、週に2回くらいのペースでコンサートをやりながら、大臣というのもあり?
とにかく、ファンになった。
また機会あるごとに彼らの演奏を聴きに出かけてみたい。

女性受刑者によるステージ   No.30
un dia menos
国立劇場の火曜日お昼の舞台を見に行く。
今日の出し物のタイトルは 「また一日経った Un dia menos」
サンホセの「エル・ブエン・パストール刑務所」の女性受刑者による刑務所での毎日をテーマにしたミュージカルということで、国立劇場周辺はいつもより警備が厳重。
カラフルな衣装に身を包んだ11人の女性たちが、ブラックユーモアたっぷりに40分間、歌ったり踊ったりで満員の観客を楽しませてくれた。
彼女達はどんないきさつで刑務所にはいることになったんだろう。
受刑者の娯楽兼社会復帰のための活動の一環だろうが、日本でもこんな矯正活動があってもいい。


スペイン・ナショナル・ディ 考察 No.29
plaza de la castellana
10月12日は、コロンブスがアメリカ大陸に到着した日。

スペインでは「スペイン系文化の日」と呼び、ナショナルディの祝日だが、国によってその呼び方は違い、コスタリカでは「諸文化の日」、米国では「コロンブス・ディ」、チリは「ふたつの世界の発見の日」、ベネズエラでは「先住民抵抗の日」、グアテマラやホンジュラスなどでは「民族の日」といった具合だ。

コロンブスをアメリカ大陸に派遣したスペインカスティーリャ王国のイサベル女王の胸像がある公園で、スペインとコスタリカの代表による献花式が行われた。
と、突然、見物者のなかから、「スペイン人、泥棒! 何世紀にもわたってコスタリカから盗んていったものを返せ〜!」とやじがとんだ。
昔は「新大陸発見の日」と呼んでいた10月12日。
考えてみれば、アメリカ大陸は発見されたわけではない。
そこには先住民が住み、彼らの文化を育んでいたのだ。
ラテンアメリカの人々はスペインのことを「母なる国 Madre patria」と呼びながらも、侵略者(植民者)たるスペインに対しては複雑な感情があるのだろう。

 
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