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スーサンのよもやま話No.120

2012/11/30
謎の写真家Tsuneさんから 旅の一報が入りましたので、写真とともに 報告いたします。
~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『山形・酒田市と秋田・秋田市の旅』 文:Tsune

10月23日から25日にかけて、東北・日本海に面する2っの都市を訪ねて来ました。

旅の主な目的は、
 @ 酒田市の土門拳記念館と山居倉庫を訪ねること、
 A 秋田市の平野政吉美術館にある藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」などを観ること、
です。

1.酒田市にて
  @ 土門拳記念館
  世界的写真家・土門拳は、酒田市で生まれた後、東京、横浜と移り住み、横浜第二中学校(現横浜翠嵐高校・私の母校)を卒業した。私にとって親しみを感じての訪問でした。
  酒田市の郊外、飯盛山公園の白鳥池に面した記念館は谷口吉生氏の設計で、外観に御影石を施し水平を強調した建物は、竣工後30年近く経過した今も美しい容姿を見せていた。気象条件によって池越しに、酒田のシンボルである鳥海山の雄姿が遠くに望めるとのこと。
  訪れた時の土門の写真展示は、代表作「古寺巡礼」(世界遺産・平泉)や「薬師寺」などで、被写体に真摯に対峙して撮影された写真の数々は、不思議な魅力と圧倒的な迫力で私の心を強く打ちました。
  (1983年竣工、1984年吉田五十八賞・1987年芸術院賞など受賞)

  A 山居倉庫
    庄内平野で生産された米の保管のため、明治26年(1893年)から山居倉庫として15棟建設された。現在11棟(12棟)残っているが、9棟は農業倉庫として今でも利用されているという、つまり動態保存という望むべき生きた建築のあり方で、今後も継続して欲しいと思う。
   倉庫裏側は夏の日差しと冬の季節風から米を守るために、建設時にケヤキが植えられた。今、黒い倉庫群と大きく育ったケヤキの並木は、懐かしさを感じさせる美しい景観を呈しており、酒田を代表する観光地として多くの人々が訪れている。

  B 本間美術館
     海運業で財をなした本間家の収蔵品を、別荘の清遠閣などに展示した美術館だが、新館は庭園(国指定名勝)との調和や景観のあり方がまったく考慮されておらず、その建物には興醒めである。

2.秋田市にて
  @ 平野政吉美術館
    日本を代表する洋画家・藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」(1937年、20.05×3.65m)は、豊かな色調(中南米旅行の影響)と題材などのためか、その圧倒される大きさにもかかわらず、私は何の感銘(ある程度予測されたが)を受けなかった。むしろ、1936年に急死した妻マドレーヌを、藤田が暖かく優しい想いで描いた油絵やリトグラフの数点の方に心が動いた。

  A 赤れんが館(旧秋田銀行本店本館・国指定重要文化財)
    雨中に煙る建物の外観は、1階が白タイル、2階が赤レンガで美しく私を優しく迎えてくれた。入口の旧営業室は吹き抜けで、その日やや薄暗く見える天井に施された、白い石膏のオーブの葉や唐草文様の彫刻(浮き彫り?)は品格があり、素晴らしい空間の一部を成していた。
    (1912年・明治45年竣工、外部設計;山口直昭・内部設計;星野男三郎) 
      
3.終りに (東北・日本海の人々のこと)
  私が特に感じたことは、
  今回訪れた日本海に面する2っの都市にも、それぞれ歴史やその変遷の違いなどがあったろうが、暮らしている人々の心は穏やかで余裕があり、その周りでも時はゆったりと流れて、多くの人々はおおらかに行動し、あまり早急に生活をなさっていないように、私には感じられた。
  それゆえか私が接した方々には、大変親切していただいたと思う。
  特に秋田市の「赤れんが館」の受付のお嬢さん(髪毛の長いチャーミングな秋田美人)にはとても優しく親切にしていただきました。
  優しさと親切と笑顔と楽しい旅の思い出、たくさんありがとうございました。
  
  とても良い旅でした!
  
  日本の『まほろば』を求めて、たぶん今後も私の旅は続くと思います!! 

  では、また!


B 土門拳記念館中庭のイサム・ノグチの彫刻と白鳥池
 
D ケヤキ並木の木漏れ日に輝く山居倉庫の裏
F 新米の搬入が行われていた山居倉庫

 
スーサンのよもやま話No.119

2012/11/01
2012年 1月〜10月 200本近く見た映画の中から、5点満点で3点以上 ゲットした映画をピックアップしてみました。 =3つ星以上と云うのは、 シンプルに言えば、”良かった” ”楽しめた” ”記憶に残る” 映画となります。)


猿の惑星:創世記(ジェネシス)        '11
バーレスク      '10 C.アギレラ, Cher
ビッグ・ピクチャー '10 仏 w/ ロマン・デュリスL'homme qui voulait vivre sa vie ※サスペンス 
                   ダグラス・ケネディの小説を映画化
ペーパーバード  幸せは翼にのって     '10 スペイン  エミリオ・アラゴン監督  Pajaros de Papel
アイ・アム・ナンバー4       '11
未来を生きる君たちへ '10 デンマーク/スウェーデン In a better world ※アカデミー賞最優秀外国語映画賞
アリス・クリードの失踪     '09 英        ※犯罪サスペンス
岳 -ガク- '10 日
復讐捜査線     '10 米・英   w/ メル・ギブソン
ソルト  (2回目)            '10
カンパニー・メン         '10 w/ ベン・アフレック、 トミー・リー・ジョーンズ
パーフェクト・ストレンジャー  (2回目)      '07
キル・ザ・ギャング (2回目)  '11
黄色い星の子供たち       '10 仏・独・ハンガリー
スリーデイズ    '10 w/ ラッセル・クロウ
ゴーストライター      '10 仏・独・英  ロマン・ポランスキー監督    ※サスペンス
やがて来る者へ        ' 09 伊
ミケランジェロの暗号     '10 オーストリア ※サスペンス
センチュリオン     '10 英              ※バイオレンス活劇
クロムウェル〜英国王への挑戦〜       '03 英・独          ※歴史スペクタクル
サンクタム     '11                                ※アドベンチャー
スペシャル・フォース        ''11 仏  ※ 戦争アクション
クロエ         '09 米・カナダ・仏
最後の賭け         '97 仏                         ※犯罪スリラー
ボルサリーノ2    Borsalino & Co.    '74 仏・伊・独    w/ アラン・ドロン
モールス    '10 サスペンスホラー 100
暗黒街のふたり    '73 仏・伊    w/ Jean Gabin、Alain Delon
八日目の蝉        '11 日
悪の華      '03 仏
ハートブレイカー       '10 仏・モナコ
唇を閉ざせ     '06 仏
パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会       '10 米
SUPER 8/スーパーエイト       '11 米
ストーン         '10 米   w/ ロバート・デ・ニーロ
殺意の夏         '83 仏
BIUTIFUL ビューティフル        '10 スペイン/メキシコ
フード・インク          '08
ザ・ファイター      '10
クリス・ヘムズワース CA$H '10
アウェイク         '07
ファーゴ         '96   ※サスペンス
ラブ・クライム        '09 米・独   ミシェル・ファイファー
プリンセス トヨトミ       '11日  堤真一
ラルゴ・ウィンチ    '08 仏・ベルギー
ロスト・アイズ     '10 スペイン  ギリェム・モラレス監督
アンノウン        ’11
恋とニュースのつくり方       ’10   
武士の家計簿           ’10 日
トゥルー・グリット      ’10
暗黒街の女         ’58  ※フィルム・ノワール
キラー・インサイド・ミー         ’10
アジャストメント        ’11 w/マット・デイモン
英国王のスピーチ     '10 英  w/ C. ファース
完全なる報復     ’09
ボディーガード  (3回目)        '92  w/ホイットニー・ヒューストン+ケヴィン・コスナー
セラフィーヌの庭    '08 仏・ベルギー・独
女優ルイザ 快楽の女   '08 伊・仏
イヴォンヌの香り           '94 仏  パトリス・ルコント監督 Le Parfum d'Yvonne
ウォール・ストリート   '10
レオニー        '10 日/米
ラスト・ターゲット       '10
ザ・タウン    '10 w/ ベン・アフレック
愛する人    '09 米/スペイン Director: Rodrigo Garcia w/ Naomi Watts, Annet Benning
アンストッパブル  '10     w/D.ワシントン
リセット      '11
バッド・トリップ 100万個のエクスタシーを密輸した男       '10
愛という名の疑惑    '92 w/リチャード・ギア、キム・ベイジンガー

 
スーサンのよもやま話No.118

2012/10/04
「なぜスペインには天才芸術家が多いのだろう」  文:堀越千秋

アルタミラ洞窟のクロマニョン人も、ゴヤもピカソもミロもダリも、スペイン人である。美術以外の芸術分野にも、スペイン人はたくさんの天才を生んできた。

何でなのか? 僕に分かりっこないが、長年スペインで生活してみると、思い当たる節がある。

まず、良くも悪くも自分勝手である。小学校で先生が「分かった人は手を挙げなさい」というと全員が挙げる。当ててみると、実は分かっていない。鬼ごっこをしてつかまった子が「つかまっていない」と強弁する。僕の娘は昔、よく悔し泣きをしていたものだ。

そのくせ、他人が本当に困ったり苦しんだりしていると、天使のように助けてくれたりもする。試しにスペインの道で寝転んでみたら分かる。「どうしました?」と声がかかるだろう。日本なら、親切な人が呼んでくれた警察官が取り締まりに現れる。

欧米語で敬語があるのはスペイン語だけではあるまいか。つまり、自分勝手でありながら、他人に優しく、気配りと敬虔(けいけん)さがある。

これが芸術表現を支える大きな心のもとではないだろうか。 一見矛盾しているようでもあるが、芸術というのは、相反する二者を一つの中に昇華するする仕事なのである。よく言われる、細心さと大胆さ、複雑にしてシンプル、男性的にして女性的、聖と俗、などなど。

僕は若い頃、デッサン(形)と色彩という二者の背反に苦しんだ。それが実は背反するものでなく、一つのものだと実感できた時、絵は進んでいるのであった。

芸術の国スペインではあるが、工芸となるとどうも雑である。 スペイン人の表現は、どうしてもまず「自分の心」を語ろうとするので、モノに即して、モノの語る言葉に耳を澄まそうとあまりしないのである。

木工師が「木の心を聴く」だとか、染織家が「藍ガメのつぶやきと語り合う」などというような、モノを語る習慣は、スペインには少ない。 せいぜい牛と語って闘牛をやるぐらいだ。 それが裏目に出たのが、絵画の修復である。

僕はこのごろ、あの世界の宝庫プラド美術館に行かない。修復が稚拙だから、たくさんの名画が台無しになっているのだ。 

絵の中のシャツの白さは、絵具の生の白ではありえない。そんな初心者でも知る基本を無視して、ハンカチも白雲も、同じ白になるまで、プラドの修復家たちゃ洗浄してしまう。ベラスケスもゴヤもグレコも、犠牲者である。

権威に弱いのは日本人だけじゃない。 怒っているのは僕だけだ。 

プラドへ行ってご覧なさい。 名画は裸です。 もう、元には戻らない。

 
スーサンのよもやま話No.117

2012/09/1

コスタリカ便り        author: OK      7編まとめて

Super Copa  スーぺル・コパ    ⇒ スペイン滞在中
super copa
今日は、スペインリーグの勝者レアル・マドリードとスペイン国王杯の勝者バルサの試合、SuperCopa.
レアル対バルサのライバル対決とあって、朝から、ユニフォームを来たファンがサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムの周りはうろうろしていた。
夜10時半からの試合だというのに、3時間以上前からスタジアムからうねりのような叫び声が聞こえていた。
前半、レアルのイグアインのゴール、そして、クリスティアーノ・ロナウドのかかと技を使った見事なゴール。今日はレアルの勢いがあるなと思っていたら、前半終了直前にバルサのメッシのゴールで2対1.
やっぱ、スペインサッカーはすごいな〜。
今日はサンティアゴ・ベルナベウでの試合とあって、レアルファンが圧倒的に多い。
レアルの周りを渦巻くエネルギーが、スタジアムから100メートルくらいしかない私がいるこの部屋にも伝わってくる。8万人のエネルギーだからね
わくわくする。
さて後半はいかに。



アウンサンスーチーさんの映画上映会
the lady
私が所属する ボランティア団体=Asociacion Diplomatica de Ayuda - ADDA が、以下の通り、チャリティーイベント「TheLady 」プレミア上映会を開催します!

日時: 2012年9月4日(火) 19.30
会場: Cine Magaly
チケット料: 10.000 colones
英語(スペイン語字幕)

リュック・ベッソン監督のこの作品は、ミャンマー(ビルマ)の民主化運動のリーダーでノーベル平和賞受賞者のアウンサン・スーチーさんの物語です。
コスタリカではなかなか見る機会のないアジアを舞台にした作品でもあり、ぜひこの機会にお誘いしたく思います。
次のリンクで日本版のトレイラーを見ることができます。

http://www.theladymovie.jp/

主演のミシェール・ヨー(SAYURI- Memorirs of a Geishaにも出ていました)の演技が素晴らしく、スーチーさんに生き写しです。

このスペシャル・イベントをより楽しんでいただけるよう、映画上映の前にウェルカム・ドリンクで皆様をお迎えし、サプライズ企画も今準備中です。
この企画は、ADDAの福祉活動の資金を集めるためのチャリティイベントで、収益金は子どもたちの施設の寄付に充てられるます。
少しでもたくさんの方にご来場いただきたくご案内申し上げます。
ご興味がありましたら、ぜひご連絡ください。チケットは売るほどあります!


ヒバクシャ の映画を撮ったコスタリカの女性監督 エリカ・バニャレロさん
先日、あるパーティーで、被爆者のドキュメンタリー映画を撮ったコスタリカ人エリカ・バニャレロさんに会った。
2010年朝日新聞の記事で彼女が撮った映画「フラッシュ・オブ・ホープ(希望の閃光)」のことを知って以来会いたいと思っていたんだけど、偶然願いがかなってラッキー。
ピースボートで約100人のヒバクシャが世界一周の航海をした時に彼女も乗船して4か月をヒバクシャから話を聞いたということで、ベネズエラに寄港した あの時、同じ場所にいたんだね〜。
私の父も、8月9日に長崎で人間魚雷で特攻する予定が、原爆が落ちて、行ってみれば原爆に救われたんだよ、という話をしたら、とても興味を持ってくれた。
彼女の映画のタイトルも、「原爆の閃光が核廃絶の希望になる」という思いが込められている。
彼女の映画会社FILMWORKSのサイトでスペイン語と英語字幕でこの素晴らしいドキュメンタリーを見ることができる。ぜひたくさんのひとにみてほしい。
そして、核のない平和な世界をめざしましょう。

Flash of hope ← ここから映画にアクセスできます!



ロンドン・オリンピック
2012-07-30 13.32.12
これはなんでしょう?
答えは・・・「在コスタリカ英国大使館特製ロンドンオリンピック記念クッキー」です!
食べる前に写真をとり、今食べながらこのブログを書いてます。
クッキーの上に張ってあるのはウェファースのような薄い紙状のものです。
どうやって印刷(?)したんでしょう。
開会式の様子を英国大使公邸のテレビで見る会に行ってきました。
ジェームス・ボンドと一緒にヘリで会場上空に到着したエリザベス女王がパラシュートで飛びおり(もちろんスタントですが・・・)というのは驚きの演出でしたが、そのあとのショーは焦点が定まらず、かなり散漫な印象でオリンピック好きの私としてはかなりがっかりでした。ただし最後の聖火の点灯の演出はよかった。
4年前の北京オリンピックのダイナミックかつ一糸乱れぬショーが素晴らしすぎたのかな。

今日のテレビ鑑賞会にはいろんな国の人が招待されていたので、自分の国の選手団が入場するたびごとにあちこちのテーブルで拍手と歓声が沸き起こって楽しかった。
日本人は私ひとりだけだったからちょっとさびしかったな。それに日本選手団の姿がテレビに映ったのはほんの数秒。あんなにたくさん参加してるのに・・・有名な選手があまりいないからかな〜。
コスタリカからは11人のアスリートが参加です。
日本チャチャチャ!



ASONI 児童館 
ASONI
児童館ASONI(Asociacion por la Sonrisa de los Ninos子どもたちの笑顔のための協会)。
スペイン人のカウデリ神父様が1991年に創った、貧困家庭の子供たちのためのセンターで、2か所で400人を受け入れています。
運営費用は政府からの補助金と、いろんな団体からの寄付でまかなわれており、働いているスタッフも法律で決められている最低賃金しか受け取っていないそうです。
もちろんボランティアの人もたくさんいます。
家族ひとりあたりの月収が50ドル以下の家庭の子供を受け入れるセンターで、午前中に学校がある子供は午後ここにきて宿題をしたりコンピュータや英語の勉強をしたり聖書の勉強をしたりしてから夕食を食べて家に帰ります。午後学校に行く子は朝ここにきてお昼を食べてから登校します。
昼間から銃声がしたり、強姦があったり、とても物騒な界隈でとてもひとりでは近づけないような場所です。
子供たちもこのセンターに来なければ悪い仲間に入ってしまうことになるやもしれません。
でも悪党たちも、自分の子どもや仲間の子どもが通っているこのセンターを襲ったりすることはないそうです。
子どもたちは今夏休みで、今日はちょうど「民族の日」というイベントをやっていました。
4つのグループにわかれて、コスタリカの先住民族の恰好をして歌をうたったり、劇をしたり、とってもにぎやかでした。
私が入っていくと、子供たちは思わず息をのみ、 そして私のまわりには黒山のひとだかり・・・
東洋人をみたことがないのかしら?
今日は視察に行った私でしたが、反対に見学されてる気分でした。




フランス建国記念日:パリ祭 について
民衆を導く自由の女神
7月14日はパリ祭。
1789年、絶対王政に反対してパリ市民が立ち上がりバスティーユ牢獄を襲った日です。
当時のフランス王ルイ16世がバスティーユが占領されたことを聞いたとき、「暴動が起きたのか?」と聞いたそうです。
それに対する答えは「いいえ、王様、革命です!」
フランス革命の始まりです。
さっきテレビで「マリー・アントワネット」をやっていたので思わず見ちゃいました。
なんか興味がわいて、フランス革命について検索してみると、フランス革命で終わりじゃないんですね。
第一共和制のあとナポレオンの帝政があり、またブルボン王朝が復活したり、共和国が確立するまでにはまだまだ紆余曲折があることがわかりました。
このドラクロアの有名な絵「民衆を導く自由の女神」もフランス革命が題材ではなく、1830年の7月革命が主題だそうです。
フランスに王室はありませんが、我こそはフランス王と主張する人はいるらしく、そういえば何年か前にカラカスのパーティで会った男性もそんな風に紹介されてたのを思い出しました。
で、またちょこっとwikipedia で検索してみたところ・・・
「フランスの王位継承者は、サリカ法典により男系のカペー家の子孫のみが継承権を許されていて、カペー家の嫡流の地位は、アンリ・ダルトワ(アンリ5世)没後はボルボン家(スペイン・ブルボン家)のカルリスタに継承され、その後はスペイン国王アルフォンソ13世(アルフォンス1世)の次男セゴビア公ハイメ(アンリ6世)の系統に引き継がれ、現在はアンジュー公ルイス・アルフォンソ(ルイ20世)が有している。」とありました。
私がカラカスで会ったのはこの人だわ。
ということは、ルイス・アルフォンソさん人がフランス王になったら、一緒にいたベネズエラ人のきれいな奥さんがフランス王妃?
いずれにしても他にも我こそがフランス王だと主張している人が何人かいるようだし、フランス王が復活することはなさそうですね。
今日、フランス大使館で聞いたフランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」
フランス革命の時の革命歌だそうです。
「マルショーン、マルショーン」というのは「進め〜、進め〜」と歌っているんだって。
7月14日、いろいろ歴史の勉強になりました。




コーヒーを使った生け花
ikebana
第3回目の生け花教室は、コーヒーの木の枝、ココヤシの葉、カーネーション、クジャクアスターを使っての活け方を習いました。
1回目と2回目は主枝が真ん中、第2枝が左前方25度、第3枝が右前方45度でしたが、今日は主枝と第2枝の位置を入れ替えての形。
黄色いカーネーションもあったんだけど、赤と白で、ちょっと日本を意識しながらおめでたい感じで・・・。




知的障害を持った子供たちの孤児院
magdala
私が所属する団体ADDがAsociacion Divina Misercordia に屋内温水プールを寄付することになりその打ち合わせに行ってきました。
重い知的障害を持った子供のための孤児院です。
障害をもって生まれたために親に捨てられた子供たち、親の虐待によって脳に障害を受けた子供たち、ほとんどが寝たきりです。
4人のシスターと、ボランティアの人たちが甲斐甲斐しく24人の子どもたちのケアをしていました。
ひとりひとりのベッドの周りはきれいに飾られ、昼間はパジャマじゃなくてちゃんと洋服を着、髪も整え、つらい状況で生まれた子どもたちを少しでもいい環境で育てたいという気持ちがひしひしと伝わりました。
プール、子供たち喜んでくれるといいな。
水の中だと気持ちいいんじゃないかな?
でもこういう施設に行くと、自分自身落ち込んでしまうことも事実です。
今は何とも言えず気分が沈んでいます。
世の中なんて不公平なんだろう。

 
スーサンのよもやま話No.116

2012/08/04
 テーマは  スペイン の  「 牛追い祭り」
  
       
マドリッドの北東約400キロのフランスとの国境に近いパンプローナの街で サン・フェルミン祭り 〜毎年7月〜が開催されています。サン・フェルミン祭りは ”牛追い祭り” として日本でも有名なお祭りのひとつ。
サン・フェルミン祭(スペイン語 Fiesta de San Fermin)は、スペイン、ナバーラ州パンプローナの祭。セビリアの春祭り、バレンシアの火祭りと並び、スペイン三大祭りの1つとされる。
牛追い(エンシエロ)スペイン語 Encierro)が有名で、「牛追い祭り」の別名で知られる。

 
スーサンのよもやま話No.115

2012/06/01

コスタリカ便り     9編        report by OK

三菱自動車の広告 Publicidad de Mitsubishi en Costa Rica
mitsubishi
最近、ちょくちょくこの広告がコスタリカの新聞に登場しています。
でもいくら頭をひねってみても意味がわからないんです。
誰かこの謎を解明してくださ〜い。
「るかてえ!!」って何?
スペイン語のタイトルは、「日本の広告と値段、この機会をお見逃しなく!」なんですが・・・
その下に見える、「ち、   り、    め」もとっても気になります。
この画像には入りきれなかったのですが、「るかてえ!!」の右下に「朝夕合掌して業をはけめ」と日本語で書いてあるのです。
さらに、三菱のマークの下に書いてあるらしき日本語・・

このレポxxx
な情報がxxx
を訳してxxx
語が分かるxxx



コスタリカでの詩祭り XI Festival Internacional de Poesia
festival poesia

 festival poesia
コスタリカで国際詩祭が開催中です。
日本からも参加があるというので、国立劇場での開会式をのぞいてきました。
壇上に並んでいるのは、左から
Suad Marcos (ニカラグアの詩人)
Manuel Obregon (コスタリカ文化大臣)
Eulalia Bernardo (コスタリカの詩人)
Hermant Divate (インドの詩人)
Khulood Al Mualla (アラブ首長国連邦の詩人)
Adam Fathi (チュニジアの詩人)
Gonzalo Ramirez (サン・ホセ市助役)
Satoko Tamura (日本の詩人)
この方はだれだったk???・・ごめんなさい
Luis Chaves (コスタリカの詩人)

いろんな国の言葉で、それも詩人自らの声で聴くというのはとても刺激的な体験でした。
スペイン語以外の詩はスクリーンにスペイン語訳が出ていましたが、その字面を追うよりも響きを楽しむことにしました。

日本から参加の田村さとこさんは、着物姿で登場し、パブロ・ネルーダに捧げる詩「イベリアの秋 Otonyo en Iberia」 と 「化粧したボルヘス Borges con maquillaje」を朗読。
そして春夏秋冬それぞれの季節の俳句を巻紙を使いながら歌われました。
でも俳句のスペイン語訳がスクリーンに出なかったので、5・7・5の3行に凝縮された俳句独特の世界が聴衆に伝わらなかったのはとても残念でした。

これから1週間、各地で朗読会やそれぞれの詩人の作品紹介があります。




ゴヤ展 Los Desastres de la Guerra
exposicion goya exposicion goya 展覧会カタログ
ゴヤの版画シリーズ「戦争の惨禍」を見てきました。
日本にはゴヤの版画コレクションを所蔵している美術館がいくつかあるのでこのシリーズも何度かみたことがありますが、コスタリカでは世界の巨匠レベルの絵画展を見ることができるのは貴重な機会です。
今回は、スペインの個人所蔵のコレクション80枚で、1812年に制定されたスペイン最初の憲法「ラ・ペパ」200周年記念、FIA 国際アートフェアの一環として実現。
1808年、ナポレオン軍の侵攻に対するスペイン市民の蜂起・暴動に端を発する対仏独立戦争をテーマに、悲惨で卑劣な戦争、人間を残酷な獣に変えてしまう戦争を糾弾するメッセージが伝わってきます。
前半は戦争による殺戮、破壊、強姦などの場面を報道写真のように描いていますが、65番以降はがらりと趣が代わり、羽がある悪魔風の人物や禿鷹など寓意的な表現の作品が続き、79番「真理は死んだ」80番「彼女は甦るだろうか」と真理と自由の復活を期待して締めくくられています。

exposicion goya 「71番 大衆の利益に反して」

この版画シリーズは82番まであるらしいのですが、どんな風に終わるのでしょう。いつか後の2枚も見てみたいです。



まつ毛がある黄色い蛇 Serpiente de pestana
serpiente oropel
カリブ海南カウイータ国立公園のビーチ沿いのジャングル散策道で遭遇した黄色い蛇。
よく見ると、目の上にまつ毛のような突起物。
別名 ペスタニュエラ (まつ毛ちゃん)。
きれいな黄色と、かわいいまつ毛に魅せられて、カメラで接写したくなるが、あまり近づきすぎてはいけない。
攻撃的ではないが、猛毒を持っている。
というわけで、恐る恐るマクロで撮った写真ではまつ毛がかろうじて見えるかな?

「ドラゴンの蛇バージョンだよ」とガイドさんが教えてくれた。
そういえば龍の目の上にも尖ったまつ毛みたいのがあるな。

コスタリカにはこの他にも蛇の種類がたくさん。
毒は無くておとなしいが体長4メートルにもなるボア、赤と黄色と黒の縞模様の猛毒のコラル・スネーク(赤と黄色が隣り合っていないのは偽物コラル)、木に巻きつくつる植物のようなスレンダーな緑の蛇などなど...

coral コラル・スネーク falsa coral こっちは偽物


私は蛇は苦手だけど、こちらから攻撃したり、うっかり踏んだりしなければ、蛇の方からかみついてくることはないそうです。




地中海料理を覚える
cocina meiterranea cocina mediterranea cocina mediterranea
第10回料理教室。今日は、イレアナのおうちで地中海料理を教えてもらった。
メニューは
1. パセリとクスクスのサラダ
2. チキンとライスのペルシャ風
3. ホムス(ヒヨコ豆のペースト)とピタパン
4. ラタトゥイユの包み焼き
5. チーズケーキ

ホムスhummus は、パーティの時などによく出てくるディップ。
ヒヨコ豆(エジプト豆)を煮て、レモン、オリーブオイル、塩を一緒にフードプロセッサーで混ぜるだけでできるということを発見。
ホムスをつけるピタパンも、粉から作ったけど、とても簡単で、びっくり。
この料理グループの仲間たちは、パンやピザを自分で作る。
焼き立てのパンは本当においしいんだよね〜。
みんな料理好きだけあって手際もみごと。
写真の料理を1時間ちょっとでパパッと作って、みんなで試食。う〜ん、おいしい!
今回はコスタリカ、スイス、ドイツ、ドミニカ共和国、日本のメンバー。国がかわれば家庭料理も違うものだなあと今更ながらに感心したのでした。




家の中にさそりが! Alacran
朝起きて寝室のドアを開けたら、廊下の床にさそりが! きゃあああああ!alacran
1年前にも台所に現れたことがあったが、その時はあまりの驚きでうろうろしている間に逃げられてしまった・・・。
その時に買ったサソリ用の殺虫剤があったはず。
殺虫剤片手に、そうだ、証拠写真。
写真を撮る間にも、しっぽをそっくりかえらせて戦闘態勢、ひぇぇええ、怖い。
なんとか1枚写真をとってから、ごきぶり&さそり用の殺虫剤をシューッ。
この殺虫剤、かなり強力らしくすぐにもだえて死んでしまった。
insecticida para alacran
ここのサソリはそれほど危なくはないらしいけど、家の中をはだしで歩くのはやめよう。
靴の中が好きらしいので、靴を履く前にも注意しよう。




エルトン・ジョン&文化大臣
先週金曜日、Elton Johnがコスタリカ初のコンサートを開いた。
エルトン・ジョンレベルのアーティストが来るのはコスタリカではあまりないことなので、新聞・ラジオなどマスコミはしばらく前からこの話題でもちきり。
Ricardo Saprissaスタジアムで行われたコンサートは大成功だったようだが、私の興味を引いたのは、Sir Elton Johnよりも、前座をつとめたのがコスタリカの文化大臣Manuel Obregonだったこと。
マヌエル・オブレゴンは、文化大臣だが本職はピアニストだ。
ホームページにも「ピアニスト・作曲家・プロデューサー」となっている。
リーダーの急死によって去年解散したMalpaisというコスタリカを代表するバンドのメンバーでもあった。
今ちょうど、「Simbiosis 共生〜 熱帯乾燥林」というアルバムを出したばかりで、今回もそのアルバムを30分にまとめた演奏をしたそうだ。
彼のホームページでもその演奏やビデオを視聴することができる。
マヌエル・オブレゴンのホームページ

で、昨日もっとびっくりしたのが、当地の新聞La Nacion紙で、「セックスをする時に理想的な音楽は何?」というタイトルの記事の下に、ライオンヘアー(ほんとに長い白髪なんです)のオブレゴン氏の写真があり、(あ、ここではミュージシャン・大臣とキャプションがついてるな)、答えて曰く・・・
「僕だったら、キース・ジャレットのケルン・コンサートだね。でも、Simbiosis(彼のアルバム)もおすすめだよ。自然が満喫できるし、時間的にも(約1時間だから)ぴったりだよ。」ですと・・・。
コスタリカの文化大臣はとんでます。



アルモドバル監督新作 La Piel que Habito
サンホセの映画館 Sala Garboで、ペドロ・アルモドバル監督の新作 La Piel que Habito を見てきた。
日本では 「私が、生きる肌」の邦題で5月26日公開だそうだ。
全身にやけどを負った妻を救うため人工皮膚を開発した主人公が、妻を救えなかった苦悩と、娘の死をきっかけにのめりこんでいく後戻りのできない狂気と倒錯の世界。
私たちの肌は、人間であること、そして人種を表出するものだ。
それがアイデンティティの全てではないとしても、それをそっくり失って人工の肌をまとうとしたら私たちのアイデンティティはどうなってしまうのか?
アルモドバルの作品は、性と暴力と家族のテーマが多いけど、今回はその全て盛り込んで総括って感じ。
でも、ちょっと主人公の生き方、倒錯しすぎててあまり好きな作品ではなかった。
邦題「私が、生きる肌」もうまく考えたな、と思うけど、英語のタイトル The skin I live inから考えたのかな?
La Piel que Habito.... 「この肌の下に」「私がまとう肌」とかどうかな?

La Piel que Habito URL

Sala Garboは客席200ほどのこじんまりした映画館だが、ハリウッド映画ばかりのサンホセの映画館の中で、ヨーロッパやアジアの名画を頑固に上映し続ける貴重な存在。でも昨日は、私を含めて5人しか観客いなかった・・・。去年閉館したCine Magalyの運命をたどるのも近いかも・・・。 頑張れ、サラ・ガルボ!




コスタリカの子供たちはお日様を黄色で描く
yellow sun1 yellow sun2 yellow sun3 yellow sun4
公園 インビオパルケの入口に展示されていた子供たちの絵。
7歳の子供たちの絵だったが、カラフルで楽しい絵ばかり。
絵を見てあらためて気づくのはコスタリカの子供たちは太陽を黄色で描くこと。
日本の子供なら赤で描く子が多いよね。
日の丸が赤だから?それとも太陽は赤って思い込んでるから?
ちなみに月だと、欧米人は「白」のイメージがあるようだ。日本だと月の絵は黄色で描くことが多いんじゃないかな?
これって思い込み、刷り込みの結果だよね。

 
スーサンのよもやま話No.114

2012/05/07
●写真家Tsuneさんからの 桜便り

スーサン

しばらくご無沙汰いたしていますが、いかがお過ごしですか?

2日(水)に秋田・角館の桜を見に行って参りました。

この数日で東北地の気温が上がり、桜の満開が各地で報告されてニュースを見ていましたが、
実際に訪れて、これ程の暖かさとは思いませんでした。
朝早くの秋田新幹線「こまち」に乗り、10時半過ぎに角館に着ましたが、
駅前の枝垂れ桜を見てがっかり、葉桜となっているのでした。
この先の桜の花の有様が想像させられます!

長く親しくさせて頂いてる安藤醸造元の大女将・安藤恭子(としこ)さんに、
お会いすべくタクシーに乗り、安藤家に到着しましたが、旧家の枝垂れ桜の花はもほとんどありませんでした。

大女将に久しぶりにお会いし、楽しい時間を過ごさせて頂き、
その若さ(76歳)にはいつも関心させられて、今回も元気をもらった気がいたします!
≪28日(月)の夜8時のNHK総合の人気番組「家族に乾杯」にご家族共々出演されるとのことです ≫

その後、国名勝指定の桧木内川沿いの染井吉野桜を見に行きました。
桜は満開を過ぎ、風が強い中、桜吹雪状態でしたが、それなりの華麗さと侘しさを感じました。

かって京都から移植した枝垂れ桜と、今上天皇のご誕生をお祝いして植えた川沿いの染井吉野桜は、
すでに盛りを過ぎていましたが、遅く咲く紅枝垂桜は十分に楽しめた旅でした!!

その日に撮った写真を何葉を添付しましたので、ご高覧頂けたら幸いです!

tsune

写真3葉を添付。
 1.安藤醸造元の前の紅枝垂桜
 2.桧木内川沿いの満開の染井吉野桜
 3.歩行町の紅枝垂桜
 

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●スーサン感動の”男の花道”  

ビッグクラブを率いた、 グアルディオラ監督の引き際

感動のセレモニーでした。 長島監督の引退セレモニーとはまた一味違うスピーチがあった。

監督からのメッセージの抜粋:
「バルセロナでのこの数年間は、人生がわたしに与えてくれたプレゼントだった。あなたたちに囲まれて、わたしは幸せものだった。どれだけ幸せを感じているか、あなたたちには想像できないかもしれない。わたしたちは毎日、みなさんがサッカーを楽しめるように努力をしてきた。わたしは去るが、バルセロナには最高の選手たちが残ることを覚えていてほしい。この先もクラブの幸運を願っている。これからも長い道のりだが、わたしは永遠にバルセロナのためにいる」

スペイン語でなくカタルーニャ語なので、ニュアンスしかわからないが、それでも、感動のセレモニーを感じることが皆できたのではないだろうか。

今まで数多くのサッカーの監督を見てきたが、 彼は、人間的にも、監督としても、 おそらく最高でしょう。 そしてホーム最終試合で4点を挙げ、一試合を残して 50点という途方もない記録を作ったメッシは、 ペレ、マラドーナを超え、歴代No.1と言っても過言ではない。
この50点は、不滅の記録となるのか後世興味は尽きない。

まだ40を過ぎたばかりの グアルディオラ監督、 監督と言うより、哲学者と思っている。
選手たちが作った花道を通り、ピッチをあとにするグアルディオラ監督を見ながら、休養した後の、 去就に注目!!

 
スーサンのよもやま話No.113

2012/05/01
東京ゲートブリッジが ライトアップ開始!

東京港に架かる「東京ゲートブリッジ」が4月25日からライトアップを開始しました。
点灯時間は、日没から午前0時までだそうです。

私も遠くからは見ましたが、 知人の写真家、真島さん、さすがプロ、早速 写真を撮りに現地に行ってきましたので、その一部を いち早く、皆さまにお届けします。
消費電力の4割を太陽光発電でまかなう環境配慮型と 聞いています。
照明デザインをしたのは世界的にも有名な照明デザイナー石井幹子さん。日本では東京タワーや、横浜ベイブリッジ、最近では向ヶ丘遊園のイルミネーションなどを手がけたことでも有名です。なお、東京ゲートブリッジに使われているLED照明の数は886基。柱の部分には492台のLEDカラー照明が設置。












番外編: お台場から霊峰富士を望む

 
スーサンのよもやま話No.112

2012/03/20
「JRの人種差別」       文:堀越千秋

存分に怒ってくださいとの、ご要望である。しかし私のモットーは「怒らない」であり「短い人生怒ると損」である。
たとえば、雨あがりの夕方、国電(何がJRだ。国鉄の赤字をチャラにするために解体して、なるべくしらばっくれるためにローマ字なんぞを当てはめたのである。あれ?もう怒っている)の窓から富士山のシルエットがくっきりと眺められたなら、たとえ隣に立ったおやじに足を踏まれたからといって、いつまでも怒っていれば、せっかくの数年に一度の美しい黒富士はたちまち過ぎ去ってしまう。
こんなことでは、この世における数少ない美しい瞬間を見るかわりに、いつでもそのへんにある道の糞みたいなつまらぬ小怒りだけが残ってしまうではないか。

私は日本の仕事場を埼玉県の山奥に持っている(借りている)のだが、「自然大好き!」と言ってやってきたお嬢さんが「虫だらけで嫌だ!あッ虫!あッ虫!」と叫んでいた。嫌いな虫でも見なけりゃわからんものを。彼女は虫のせいで美しい新緑が目に入らないのである。損だ。
嫌いなものは見ないがよろしい。
とはいえ、日本国を歩いていて、虫より目に付くのはJRだ。やむをえない。人生は旅だ。乗らぬわけにはいかない。

国鉄の頃は総裁と言った。今は社長か。人間的うつわの小さい人物が、西も東も、どこかおどおどちまちましながらも、実は強大な権力でのさばっている感じがして、私はJRが大嫌いだ。
文句はいくつもあるが、とりあえずひとつを書く。

私はスペインに長く住んでいるので、日本に来る時には、ジャパン・レイルパスというのをよく買う。ユーレイルパスの逆バージョンだ。
外国人ないし海外永住者が外国で買い、日本のJRに乗れるパスである。新幹線にも乗れるのだが、何故か「のぞみ」には乗れない。
以前は「のぞみ」は高かったので、致し方なかったが、今は「のぞみ」も「ひかり」自由席は同じ値段だ。なのに乗れない。以前の制度のままなのだ。

これが実は人種差別になる、という意識を、日本人もJRも持っていない。外国人(と海外永住者)ゆえの割引パスなのだが、値段が同じのぞみに乗れないというのは、外国人ゆえの差別になるのである。
ユーレイルパスにこんな差別はない。
仮に貴方(日本人)がユーレイルパスを持ってヨーロッパに行き、値段が同じなのに「この列車に日本人は乗れません」と言われたら、貴方は差別を感じるでしょう?

日本人は身内意識が強いために、グループ外の人間や外国人の苦しみに実に鈍感である。
「事故機には日本人は乗っていないもようです」というやつだ。
私はJRの窓口でいつもこの差別問題に苦言を呈している。係員はむしろ同情してくれるのだが、鈍感なJR幹部は「のぞみ」の喫煙車(こんなものいらない!)にのさばっているのであろう、一向に改善されないのである。

 
スーサンのよもやま話No.111

2012/02/01
「成人の日に想う、もっと日本を勉強して伝えたい」        文: OK

1月の第2月曜日は成人の日。「国民の祝日に関する法律」によると「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日となっています。私も子供の成人式を思い出します。式典を見守りたいと子供に付き添い会場となった東京プリンスホテルまで行ったものの、区役所の職員の方に「父兄席はありません。今日は巣立ちの日です。安心してお帰りください。」と言われ、なるほどと納得しながらもがっくりして家路についたものです。

最近の親子は結構くっついているんじゃないかな。大学の入学式も同伴する父兄が多くて新入生の数の2倍から3倍収容できる場所じゃないと間に合わないと聞いたことがあります。
結局、子供たちが親離れしてないというより、親の方が子離れしていないのかもしれませんね。

成人式のような習慣は中米でも南米でもあまり聞いたことがないな、と思い、周りの友達に彼女たちの国ではどんなお祝いの仕方をするのか聞いてみました。でもスペインもコロンビアもチリもウルグアイも「成人を祝うという習慣はないけどあるといいな」という答えでした。似ているのはユダヤ教徒の成人式で男の子が13歳で成人(バルミツワ)女の子が12歳で成人(バトミツワ)となりユダヤ社会の責任ある大人になることを祝うものがあるそうです。カトリック教にも10代半ばに堅信礼というのがあるけど成人式とは違う。

スペインではかつて兵役があった時代には兵役に就く18才の男の子はFiesta de los Quintos (新兵パーティ)で飲んだり食べたり大騒ぎのパーティ、女の子は18歳でLa puesta de largoというパーティを親が開きロングドレスでお披露目をしたそうです。いわゆる社交界デビューってやつかな? でもこれは裕福な家庭の習慣で、スペインでは今ではほとんどやっていないそうです。それにちょっと時代錯誤の感があるみたい。スペインの植民時代からの影響か、ラテンアメリカではこれに似た15歳のパーティというのに時々よばれます。

でも日本の成人式みたいに新成人が正装して市長さんや区長さんが式典を開いてくれて、というのは日本ならではでしょう。成人式の習慣がいつまで続くかはわからないけれど、お正月でも着物を着る人が少ない中、成人式の着物というのは捨てがたいと思います。韓国のチマチョゴリとかインドのサリーとかも素敵だけど、着物は日本が誇る日本人の正装。

海外にいるとパーティで着物を着るとそれだけで人が寄ってきます。そこから話題も広がります。だから浴衣でも着物でもひとりで着れるようになるといいですね。

今年のFIFAバロンドール2011で女子年間最優秀選手に選ばれた澤穂希選手も授賞式で着物姿でした。とってもきれいで見違えました。。「和服を着た理由についての質問に対し「日本を代表できる衣装だから。日本がこの賞を取ったと、誰が見てもすぐに分かるから」と答えていた澤選手。おめでとう!


今年の成人の日は、1月9日でした。その日の朝日新聞の社説「成人の日に―尾崎豊を知っているか」を読んで驚きました。 今の若者は尾崎豊に共感しない? 1980年代から「15の夜」「17歳の地図」「卒業」「I Love You」「僕が僕であるために」など、あの細いからだから魂の叫びを絞り出すように歌い若者のカリスマ的存在だった彼。

自分らしくあるために、あるいは自分が何者かを模索しながら、大人たちに、学校に、社会に、反抗しもがく姿はかっこよく、若者にカリスマ的人気がありました。 そして今、40代50代になった私たちかつての若者たちは自分の青春時代を重ね合わせて彼の歌を今でも愛しているんじゃないかな。

今の20代の若者は「7割が現在の生活に満足している」ということらしいので、尾崎豊の歌に共感できるはずないか。 だけどそんなんでいいの? やっぱり若い人には、そしていくつになっても、毅然とつっぱっててほしいよ。 とんがってあちこちぶつかりながら大海に向かって転がり続けようよ。



そしていつも気にかかっていることがある。

若者たちだけに限らず、今の日本人、主義主張をしないというより、訴えたいことが無いんじゃないかって。海外に暮らして外国人と話していると、相手の話に畳み掛けるように、我も我もとみんな次々としゃべり続け、会話の輪の上空にはみんなの声・言葉の塊が重い雲のように浮遊しているような、そんな錯覚を覚えます。その内容がばかばかしいものだったとしてもそれだけ主張したいことがあるのが驚異的。相手が話してるのをさえぎったりするのはマナー違反だから、相手が話し終えるかどうかの時に他の人が話し始める前にすかさず口をはさむ。クイズの早押しみたいな感じと似てるかも。そんな風にどんどん会話が途切れることなく続いて、結局最後に「おとなしかったね」と言われてもなあ。「口はさむ隙なかったじゃん」って感じ。

でも思うのは、もし話すチャンスがあったとしても何か言いたいことあるかなってこと。自分の意見をきちんと言えるかな。いろんなことについて考えて意見を理論的に組み立てられるかというとそんな風に育ってきてないような気がする。そして相手が興味を示すような何かを自分は持っているだろうかと。

たとえば言葉ができなくても自分なりに積み上げてきたもの、極めてきたものを持っている人は伝えるものがあるよね。空っぽな人は言葉ができても伝えるものがない。だから自分の中にいつも積み上げていかなくっちゃ。今年は、人の話を聞くときに漫然と聞き流すんじゃなくて自分の考えを追及してみたい。そして、もうひとつ「和」を身に着けてみたい。日本のことをもっと勉強して伝えてみたい。


なんだか、成人式の記事からとりとめのない文章になってしまったけれど、こんなことを思った今年の成人の日でした。

写真:
1.しだれ柳で走龍をイメージした友人、豊田秀子さんの作品

 
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