マルセイユ(Marseille)
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エクス・アン・プロヴァンス(Aix−en−Provence)
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旧港(Vieux Port)の朝市で、魚を売る“マルセイユジェンヌ” |
レストランで食したブイヤベースの魚たち |
今は盛りと咲く深紅のブーゲンビリア |
クール・ミラボー通り(Cours Mirabeau)の輝くプラタナスのトンネル |
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アルル(Arles) |
アヴィニオン(Avignon) |
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セザンヌのアトリエ(Musée Atelier de Paul Cézanne)の入口 |
ゴッホが描いた跳ね橋(復元) |
ゴッホが描いた「夜のカフェテラス」(1888年)のル・カフェ・ラ・ニュイ(Le
Café la Nuit) |
朝の「アヴィ二オンの橋」(サン・ベネゼ橋) |
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ポン・デュ・ガール(Pond du Gard) |
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パレ・デュ・ルール(Palais du Roure)(現・民族資料センター)中庭の現代彫刻 |
ロルロージュ広場(Place de L'horloge)に面する建物の彫刻と“絵画” |
アヴィニオンのTGV専用駅(2001年) |
“2つ”のポン・デュ・ガールの全景 |
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レー・ボー・ドゥ・プロヴァンス(Les Baux−de−Provence) |
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“遥か彼方のユゼスから水は流れ来る”(導水路) |
橋脚の詳細 |
欅越し、光りの間のポン・デュ・ガール |
サン・ヴァンサン教会(Eglise St-Vincent)の広場からの地獄谷(Val d'Enfer)の眺め |
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ゴルド(Gordes) |
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サン・ヴァンサン教会と十字架 |
村の中心・広場(Place du Châtau)を囲む建物 |
有名な“はしご通り”(Rue de I'Echelle) |
花咲くゼラニューム・ベコニアと紅葉する蔦 |
フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズ(Fontaine de Vaucluse) |
シャトーヌフ・デュ・パップ(Châteauneuf−du−Pape) |
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手漉き紙の材料を作る水車(Moulin á Eau)(注11) |
ワイナリー(Maison Bouachon)のワイン職人と大樽 |
樽のワインたち、“ただいま熟成中!” |
丸い石ころなどの土壌の育つ葡萄の木々 |
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↑photo by tsune |
・マルセイユ(Marseille)
マルセイユは、紀元前600年にギリシアのフォカイア人が築いた植民都市、最古の都市、ワインが最初にもたらされた土地で、現在、フランスの第一の港を有し、第二の商業都市である。料理は、魚の切り身のごった煮、ブイヤベース(Bouillabaisse)は特に有名である。また、「マルセイユっ子は血の気が多い」と、いわれ、かのヒット映画、「タクシー(Taxi)」シリーズでは、スピード狂のタクシードライバーが改造車で、美しい港町を、物凄い速さで駆け抜けるシーンが、新ためて思い出される。
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・エクス・アン・プロヴァンス(Aix−en−Provence)
ローマ人が紀元前122年に築造した町で、敷き詰められた太古からの石畳や、17・18世紀の町並みが保存されており、1995年に世界遺産に登録された。18世紀のさる旅行家は、「パリに次いで美しい町」といい、「水の町」、「芸術の町」あるいは「セザンヌの町」として知られている。泉や噴水は町中に100以上あると言われ、また、セザンヌの生地であり亡くなった地であり、毎年、夏に開催される音楽祭はヨーロッパ1、2の規模を競う。
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・アルル(Arles)
古代ローマ時代、アルルは、スペインとガリア北部をローマに繋ぐ戦略上の要衝で、「小ローマ」といわれる大商業都市であり、現在でも円形闘技場、劇場、浴場が残されている。また、「ゴッホの町」として、パリからこの地に移り住んだゴッホは、“至福の2年”の1888年2月〜89年5月の間に、数多くの優れた作品を描いている。アルルは、ドーテの短編小説、「アルルの女」に見られるように、女性は異国情緒に満ちて“魅力的で”、“優雅で”、“気品があって”、美人が特に多い町としても知られている。
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・アヴィニオン(Avignon)
アヴィ二オンは、ローヌ川(Le Rhône)からデュランス川(La Durance)が分岐する地帯に、紀元前6世紀頃から築かれた町であるが、法王庁(Palais des Papes)の移転(1309〜1377年)で大きく発展した。フランス民謡、「アヴィ二オンの橋の上で」、で有名なサン・ベネゼ橋(Pont
St-Bénezet)などの歴史的建造物は、 1995年に世界遺産に登録された。1947年から始まった夏の演劇祭は、多くの観光客を集め、町の活気を完全に取り戻しという。
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・ポン・デュ・ガール(Pond du Gard)
ガルドン川(Gardon)に架かる、紀元前19年建造の高さ49m、幅6m、長さ275mの石造の水道橋で、1985年に世界遺産に登録された。ユゼス(Uzés)の山地から「小ローマ」といわれたニーム(Nîmes)までの約50km間、高低差は僅か17m、つまり、平均傾斜角は1km当たり34cmで、“ローマ人の天才”の驚くべき土木技術のたまものといえる。「なぜ自分はローマ人に生まれなかったのか」と、18世紀のフランスの偉大な思想家・ルソーにいわしめた橋は、9世紀以降、放棄されていたが、ナポレオン3世の命で修復され、今でも豊かな緑に囲まれて美しい姿を見せている。
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・レー・ボー・ドゥ・プロヴァンス(Les Baux−de−Provence)
中世に栄えた「鷲の一族」といわれたレ・ボー一族の山城(城塞)跡で、頂部は長さ900m、幅200m、高さ約250mの南北に細長い、荒々しいむき出しの岩山である。この地は、ローマ時代から交通上、戦略上の要地で、一族は、11世紀以降に南仏の名だたる封建領主の一人として栄えたが、後のルイ13世に怒りをかい、1632年に自らの手で破壊した。
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・ゴルド(Gordes)
アヴィ二オンの東、約38km、防御のために標高375mの山に造られた村で、今でも中世の面影を強く残す村でもある。1996年、「フランスで最も美しい村」(Les Plus Beaux Villages de France)に認定されて、毎年多くの観光客が訪れて、また、フランスの中でも有数の別荘地としても知らている。かっては、シャガール、マラなどの画家が住み、家々や塀は小さい石灰岩質の石を積んで築かれている。村の北西、約2kmにあるセナンク修道院(Abbey de Sénanque)は、創建当時のロマネスク様式の姿を残す、美しい修道院として有名である。
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・フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズ(Fontaine de Vaucluse)
アヴィ二オンの東、約30km、ヴォークリューズ山地の麓、多い時は90t/秒以上の水が湧き出る泉と、そこからの清流を、年間100万人もの観光客が訪れている。泉は、山地に降った雨が地下水となって湧き出す地下河口であるが、100年におよぶ潜水調査にも拘わらず、いまだに“底”は発見されていない。
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・シャトーヌフ・デュ・パップ(Châteauneuf−du−Pape)
ローヌ川左岸、“法王の新宮殿”と称されるこの地は、アヴィ二オンの法王の別荘(城)があったところで、命により葡萄栽培が始まった。丸い大きな石ころや砂、砂岩質の土壌は、水はけが良く、昼間の暖かさを夜まで保つ役割を持ち、昔から高級ワインの産地と知られている。 《フランスワインの最上級の格付け・A.O.C.(A.O.C.法・1935年)の最初の認定ワインは、「Châteauneuf-du-Pape」である 》
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