2005  7月
NO120 こいつは野暮だねぇ!
2005/07/31
「お上のすることに、目くじらたてて反対すること自体、皆が野暮だと思っていたのでしょうね。私も若かったですから鉄腕アトムで描かれている未来都市のようになると思って、ちょっと期待していました。」こんな記事が“こんにちは8月号”に掲載されていたのです。「なぁんだ〜、日本橋にかかった高速道路の感想は、当時の老舗だんな衆も同じ思いだったんだぁ〜」ワタシはちょっとほっとしたのでしたぁ。(地球人のヒトリゴトNO78 6月12日)
日本橋のシンボルの橋“日本橋”について榮太郎総本舗の第六代当主が語ったのは東京オリンピックを前に、橋の上にかけられた高速道路が“日本橋”の景観を大きく変えることになる前の日本橋住民を代表した思いのようでしたぁ。今では誰もが、日本橋頭上にかかる高速道路の存在を野暮だと思うようになっていますねぇ〜。でも、かれこれ42年たちましたがいまだに変わることはありません!
先日、新橋までモノレールゆりかもめから窓の外にひろがる都心の光景を見つめていました。いつの間にか超高層ビルが海沿いにたち並び、それはそれは世界の超都心を象徴する未来の都市の景観です!「でも〜、何だかまったくあの当時と同じだぁ・・・。」 汐留、豊洲、芝浦、晴海など次々に超高層ビルが海沿いに建ち並んで行きます。その勢いは留まることはありません。誰かが描いた“豊かな文化香る未来の理想図”この時期に「いやになっちゃうねぇ!野暮だねぇ〜。」と言うヒトはどれだけいるでしょうかねぇ?海風がさまたげられヒートアイランド現象はすでに誰も実感し、「暑〜い暑〜い」とうなっておりますぅ。海に回遊する道はつくられるけれど、美しいオーシャンビューはは限られた企業や個人の私有となりつつありますぅ〜。
「何10年後、こいつは野暮だからとりのぞこう!」
そう思った瞬間から“近未来の理想の街”が海に向かってたつ“石とガラスの要塞”に見える時期が来るかもしれませんねぇ〜。
♪ 海はひろいな〜 大きいな 月がのぼるし 日がしずむ 海にお舟を 浮かばせて 行ってみたいなぁ よその国 ♪
海は皆んなのロマンですよ〜。


NO119 退社時間5分前。夏休みモードの携帯電話。
2005/07/29
親子連れが目立つようになりましたぁ〜。世間はすっかり夏休みモードに突入したようです。電車の中でお国訛りが爆発していますぅ!。なかなか普段なら聞くコトのできない親子の日常会話がとってもユーモラスで微笑ましいものですねぇ〜。電車に乗り合わせているビジネスマンたちも8月から休みに入るヒトが多いコトでしょう。
今の時期は「仕事がトラブルで休みに食い込まないように!」 「できるだけ波風たてぬ仕事ぶりで無難に乗りきられるように!」 ひたすら祈っているのではないでしょうか?。
「勤務終了まで残り5分だぁ〜。」明日から休みに入るヒトは、さっそく携帯電話をオフにして仕事上のメールもこないコトを願いながら秒読みを開始!スペースシャトル・ディスカバリーのように打ち上げ延期にならぬよう心穏やかではありません。冷房さえ効かなくなった電車の中では、団扇や扇子が乱舞しています。なんか多くの見知らぬ応援団員からエールを送られているような気分!
先日は大地震で携帯電話がつながりにくかったけど、この時期の夕方は、確かに退社時間5分前に携帯がつながらなくなるコトがとても多いんですねぇ・・・。
さぁて!地球人の皆さん、夏休みは携帯電話をオフにして心の充電をいたしましょう!

NO118 100円ラジオ。都心公園の青テントの住民たち。
2005/07/28
「100円のラジオってあるんだぁ〜。」100円ショップにディスプレーされていたカラフルでおしゃれな携帯ラジオを実際に目にして驚きました。室外用AM専用とFM専用があるのですね。実際の値段は100円ショップでも300円なのですがそれにしてもここまでの品揃えがあったんだぁと素直に感心しましたぁ。先日の地震以来、ラジオの存在がちょっと気になっていたところでした。
地震の時、実際避難場所となる都心の公園はすでに多くの青テントで埋め尽くされていました。東京を代表する新宿公園、代々木公園、戸山公園、上野公園・・・・。川縁沿いも同様ですねぇ。ここに生活しているヒトの8割がラジオをもっているのだそうです。100円ショップの携帯ラジオが多く使用されているということを聞きましたぁ。ライフラインですよね!野外生活を余儀なくされた時、都心では天気予報1つの情報が生死をわけてしまうことも。
世界を旅した人は、都心の公園の現状を見てまず、びっくりするのだそうです!経済大国である日本と公園に住まう路上生活者の青テントの数の現状に・・・・。
今100円ショップはどんどんと海外に進出していますね。でも〜ワタシが思っていた以上に100円ショップをささえている利用客層はとっても幅広いものなんだぁと再認識いたしましたぁ〜
さぁて今日は土用の丑の日、夕食にウナギをしっかりいただいて、明日に向けての活力を充電したいと思います。
ウシの日にはカバをパックリ食べて元気になろう!
♪えーじゃないか!えーじゃないか!ビタミンAじゃないか!♪

NO117 夏街のムンクの叫び!ちょっと気になる“サイレントカンバセーション”。
2005/07/27
ボーっとして思考停止状態でぇ〜すぅ!。台風7号は昨夜に無事通過してゆきましたが、今日は、あっという間に35.6度を記録し、真昼には街全体はブウォ〜ンと湿度を伴うサウナ状態となりました。「待ち合わせの場所まで後5分!急いで歩け歩け!」心の中で言い聞かせながら早足で銀座を歩いているところです。街行くヒトたちは皆、無表情でゆらゆらと夢ん中で揺れているかげろうのようです。「ひゃー恐い!前から歩いてくる外人さんはまるでムンクの叫びのような顔つきだぁ〜。」
「おォ〜君達まで真っ黒に日焼けしてしまったかぁ!こりゃ真っ黒こげだなぁ〜ハッハッハッハァ」待ち合わせ場所の正名玄関に鎮座している銀座三越さんの“ブロンズライオン”に軽くジョークをとばしながら暑さをまぎらわし、冷風に誘われてエスカレーターまでストローのように吸い込まれながら三越さんの上階のカフェで小1時間あるお方とのお話ですぅ。最後に盛り上がったところでお別れをし今度は上野でなじみの先輩と待ち合わせです。
待ち合わせ場所が再び“ライオン”ですぅ。「なんだか今日はこりゃ“ライオン”さんにご縁ありだね。」そんなコトを思いながら先輩とビアホールライオンで2時間限定飲み放題食べ放題というコースを選択したものの、結局はあまり飲み食いせずに2時間しゃべり放題となりましたぁ〜。
先輩と盛り上がった話でふと気になる話。「この頃、会社内のやりとりが、何でもメールなんだよね。さっきまで顔を突き合わせていたのに連絡はすべてパソコンか携帯メール!これっておかしくない?顔を合わせているんだから会話でしょ。」「先輩! そりゃそうです変です!それってクールなサイレントカンバセーションですかぁ?。はやりですかぁ?」

う〜ん、帰宅電車の中でジッーと携帯と顔を付き合わせて指を動かしている多くの人々の光景をあらためてじっくり見てしまいましたぁ。
地球人の皆さんは、いったいメールで日常どんな会話しているんでしょうかねぇ?

NO116 今夜はドキドキ台風7号。トキトキ“時知らせ”
2005/07/26
数時間後、こちらに向かってやって来るのです!先日、突然地下からド〜ンド〜ンド〜ンといきなりノックしてやって来たすごい奴についで、またまたやっかいな暴れん坊がやって来るのですぅ。22日に発生した台風7号は、太平洋を北上してゴ〜ゴ〜ゴォ〜と大きな音をたてながら首都圏に近づいてきました。今夜、決して目をあわせたくない風太郎ですぅ〜。
朝方から庭の植木やガーデンテーブルなど家のなかに入れて、夕方にはホームセンターにて懐中電灯を買いに行きました。ずらっと商品がそろっていて、どれもいままでより10倍明るいとか、ラジオつきとか、軽〜いとか・・・。
長〜い間、同じように横で迷いに迷っている数人のお父さんたちと何度も交差しながら、ずんぐりむっくり太っちょでちょっとキュートな父っちゃん坊やのような黄色い懐中電灯をようやく購入いたしましたぁ!家に帰って部屋を真っ暗にして実験です。おっ!グッドタイミング。85歳の母が散歩から帰って来たチビ犬の顔に向かってピカッと照らしてみましたが、これが無反応!というコトで、残念ながらこれをもって、無意味な実験は打ちきられました。
さて、今夜は台風が無事通り過ぎるのを願うのみ。こんな時こそユーモアや遊びココロって大切ですよね。今夜に備えて家のまわりや中をあらためて点検すると日常まったく気づかなかった思わぬコトを発見するものですねぇ〜びっくりしてしまいました!「えぇ〜時を刻むモノがこんなにもあったんだぁ!」ハイ、そうなんです。携帯電話、ファックス、オーディオ、パソコン、テレビ、ビデオデッキ、エアコン、お風呂、腕時計、置き時計、リモコン等・・・・。ざっと数えただけで50以上ありましたぁ。でもいつも正確な時間を見るのは小さな電波時計なぐらいなモノ。その他は停電や電池切れや故障などで正確な時間は刻んでいないんですね。
何気なく過ごしている日常生活の中に“時知らせ”がたくさん存在していたのですね。こわ〜い台風が来る前の日常の思わぬ発見でした。
ところで地球人の皆さんの身の周りにはどれだけの“時知らせ”の存在がありますか?
あっ!そうだ、忘れていましたぁ、電波時計の他に正確な時を刻む我が家の“時知らせ”の存在を。
それは正確な体内時計を持つハラペコチビ犬。散歩時間、食事時間になると・・・。
♪ ワン ワン ワワ〜ン ワンワンワワ〜ン ♪
コラ!うるさいぞぉ〜。

NO115 ああ〜勘違い!“エレベーター”“エスカレーター”日本橋編。
2005/07/25
“都市のもろさ露呈!”昨日の東京の震度5強の影響で、もろさの一番の象徴となってしまったのが4万基停止した“エレベーター”の存在でしたぁ〜。全部復旧するまで今日も徹夜作業のようです。“エスカレーター”はどうだったんでしょうかねぇ?
ところで“エレベーター”と“エスカレーター”の存在は都心の日常にすっかり溶け込んでしまっていますねぇ〜。似たりよったりのネーミングなので「あれ〜どっちだったけぇ?」などと、一度は迷った覚えはありませんか?私にはこのオスギとピーコさんのような2つの似たようで違った存在が、どうしてもデパートのイメージと切り離して考えられないんですぅ!特に“エレベーター”と聞くと日本橋三越さんと日本橋高島屋さんの“エレベーター”の存在が強烈に幼い時の記憶にすっかりすりこまれているみたいです。
特に三越さんの“エレベーター”は扉が外側と内側に2つあって、内側のゴールドの真鍮(しんちゅう)の格子扉がじゃらじゃらという鎖のような音色をたてて開閉するとってもエレガントな乗り物!。今は外側の扉は透明なガラス張りですが、わたしの思い出は表扉は東郷清児画伯の独特の白い幻想的な婦人の絵が描かれていました。あの時“エレベーターガール”の制服ファッションやハンドルを左右にゆっくり倒しながら運転中の階数を告げる独特の言葉遣いを聞いていたら“百貨店”じゃぁなくて“デパートメント”の呼び名がぴったりでしたね。“エレベーター”に確かにデパートの風格と独特の個性が光っていましたぁ〜。小さな空間でも雰囲気があっておしゃれでしたねぇ。
日本橋三越さんはデパートとして日本初の“エレベーター”“エスカレーター”として設置されたのですね。
都心にある“エレベーター”や“エスカレーター”は今や屋内、屋外にもたくさん存在しています。ハイテクでありながら、かつデザインも素敵なモノがいっぱいあるのでしょうね。
都心を散策していても昔も今も変わらずに、“エレベーター”“エスカレーター”はとってもとっても身近な存在です。これから次々に都心に出来るホテルの“エレベーター”どんな新しいデザインなのか楽しみです!
でも、閉じ込められるのだけはイヤですよ〜。

NO114 つながらない!絆(つな)がったぁ!ナマズが暴れた大東京。
2005/07/24
「つながらな〜い!娘はどこに!!」午後4時35分頃、大きな地鳴りとともに家がブルブル震えだしましたぁ。昨日は大暑だというのに家の震えは大きくなるばかりですぅ。真っ先に頭に浮かんだのがちょうど夏期講習の帰り時間で地下鉄通学している娘の安否「こりゃぁ、たいへんだぁ!」
この間に少なくとも電車のマヒに巻き込まれた141万人の方々からの携帯から次々と情報が発信され、日本全国、世界各地から安否を確かめる目に見えぬ通信の大波が東京に向かったのですねぇ〜。こういう時に不安視している都心の脆さが見えてしまいます。。緊急携帯通信規制でかかりずらくなってしまったのでしょうか?娘と長い間交信できないことにイライラがつのります。「帰りたい!疲れたぁ〜」友人と別れ、一人で夜の東京駅でアナウンスに耳をかたむける娘からのメッセージ。我が家は“娘帰還対策司令室本部”を設置。「レインボーブリッジは封鎖できません!」
なんだか知らないけれどこんな気分・・・。
頼りになるのは、携帯電話一本。娘がしっかり電話充電していたので、その後何度もやりとりをして、結局、高速渋滞に巻き込まれながらも娘の所へ。延々と続く赤いテールランプを見つめながら「ここで、大地震が発生したら、もう御陀仏だよなぁ〜」なんてふと考えました。そうしたら頭の中で一瞬、家族を含め、色々な方々の顔が次から次に走馬灯のように出てきましたァ〜。気分をかえてガムを大量に口に含みながら走り続けます。状況を見ながらようやく娘と出会えた駅に到着。娘が手をふって大混雑の改札口から笑顔で出てきました。「大変だったね〜」 「うん、大変だったよぅ〜」
不思議なもんです!思えば、この駅は亡き父親と深い関連のある場所です。。そして今日は父の7回目の命日。
いつも学校の行き帰り、何を仏壇の前で手をあわせているのかわからぬ高校生の娘の姿が目に浮かびました。なんだか昨日は不思議な気持ちになりましたねぇ〜。
今日は朝から電話で姉夫婦がこちらに来ると連絡が入りました。
今日は家族皆で父のお墓参りに行ってきま〜す。


NO113 頑張れ!世界の町工場!!
2005/07/22
<副編集長の下町&お台場レポート>
●東京は東向島、従業員6人で年商数億を稼ぐ町工場の岡野さん。米国防総省やNASAも頼りにしているほどの工場なのです。この夏 ”刺しても痛みの少ない注射針”なるものを開発、医療機関で早速使用されます。今まで注射が怖かったあなた、朗報です。この岡野さん、人ができないこと、誰もやってないことに取り組むが、モットーだそうです。社長なんて呼ばれたくないと、名刺には代表社員と書いてます。
 「頑張れ!世界の町工場」

●お台場海浜公園を散歩中
偶然、ワンピースのゴーイングメリー号と遭遇。写真を撮りました。ルフィ海賊団の名場面を再現しているようです。お台場海浜公園乗船場からレインボーブリッジの下をくぐり、一周して帰ってきます。途中で大砲から弾丸の変わりに水が発射されるのはご愛嬌。。
それと入れ違いにもう一隻の見慣れぬ船が。なんとこちらは、 ”こちら葛飾区亀有公園前 派出所”スーパーシティー号 「両さん」と船体に書いてある。 また船着場にはつい最近、臨時みやげ物屋(多分フジテレビ経営?)ができていて、 ゴーイングメリー人形焼などが並べられてましたっ! こちらは、お台場海浜公園 − 浅草 −日の出桟橋 のコースになります。
去年は確か、350万人が、お台場冒険王を訪れたと思います。今年は400万人を突破するのでしょうか・・・

●皆さん、「3低男」って、聞いたことありますか?
最近、モテモテ だそうです。
 低姿勢、 低依存、 低リスク 
  頑張れ! 男性諸君!!

NO112 フラメンコギター池袋の夜。なんだか今夜は日本人“わかちあう”ココロ。
2005/07/21
日中の太陽の光を吸うだけ吸ったアスファルトは、夕方になると、地熱が強烈な熱風となってここアジアンシティ“池袋“の大地より、一気に空に向かってゴォーっと吹き上げています。
そんな暑〜い熱風までもエネルギーにとりこんで、さらに心までも熱くしてしまった“情熱のフラメンコギターの色とりどりの音色!”「まいったぁ〜すごい!」
昨晩、友人のお誘いをうけて東京藝術劇場で体感した“パコデルシアさんのスパニッシュギターコンサート”静寂の中に燃える炎のごとく激しくも哀愁をおびた音のめくるめくうねりにノックアウトですぅ〜。カ〜ンカンカンカ〜ン。

そんな感動の余韻を残して今日を迎えました。相変わらず今日も暑〜い日です。冷房の風量も最初に強にすると“ウィ〜ンウ〜ィン”という音色。昨晩のコンサートから音色に敏感になっているもので、この音を聞きながら、こう思ったのですぅ。「そういえばこのウイ〜ンウィ〜ンって音、近頃やたら耳にするなぁ〜」そうなんです、それは“Win-Win”というビジネスでこのところよく使われていることばなんです。
意味はそのままだと“ワタシも勝って、あなたも勝つ”という意味、ビジネス用語なら“相互利益の関係でお互いに利益を享受しましょう”・・・・なんて意味らしい。本の“7つの習慣”(1996年スティーブン・Rコヴィー)が火つけ役でした
でもなんだか私にはピンとこないんですぅ!どうも“Win−Win”のことばから受ける感覚って時代劇に良く出てくる悪代官と越後屋が“Win−Win”でその影で泣かせられる第三者の庶民の存在がどうしても頭の中に浮かんでしまうんですねー。横文字だからでしょうか?どうせ
“カチーカチ”なら日本人のワタシとしては“わかちあう”のことばが好きですねぇ!。意味としても“わかりあう、育ちあう、ささえあう”こんな人間的な気持ちがすんなり入ってくるような気がするんですぅ。おまけに草木の株分けじゃないですけど分けると増えちゃうんですから!
日本語の“わかちあう”は横文字の“Win−Win”で“お互い勝っ手に勝ち合うんじゃなくて“和ー勝ち合う”和して互いに勝つ日本的イメージが感じられるんですぅ。
なんだか“ウィンーウィン”てふんわり軽る〜い発音ってどうなんでしょう。「お互い、ウィンーウィンで行きましょう!」なんて言われても腰がガクッとくだけちゃいそうです!
地球人の皆さんはどう思われますか?
♪ 勝〜つと思うな〜思えば負けよ〜負けてもともとこの胸の〜 ♪ドンドンドンドン 
昨晩は情熱の嵐ジプシーの世界、なんだか今夜は、太鼓の乱れ打ち!どっぷり日本人のココロだぁ〜。
NO111 背後から迫りくる音は、ラジオ体操?
2005/07/20
妻、流風雫(るふか)のヒトリゴト。

ダダダッダーーー。
間もなく家にたどり着こうとする早朝の犬の散歩中、突然背後から迫りくる音。それはとってもパワフルで、どんどん私のほうに近づいてくるのです。何? ナニ? あたりを見渡しても誰もいません。しいて言えば、赤い糸ならぬほそ〜いリードで結ばれた我が家のチビワン君が横にいますが、とてもとても用心棒にはなりえませヌ。いたしかたない。意を決して(オーバーかしら…?)恐る恐る振り返ると・・・
なぁ〜んだ!
小学生の男のコと未就学児の女のコ。二人、必死の形相でこちらの方に走ってくるのでした。わき目もふらず、これこそ一心不乱のお手本のような様子です。
アラッ、何かしら? 兄妹(おそらくですが)の胸元に何やらひらひらと泳いでいます。子供の表情とは対称的にそれは空中遊泳をしているかのように優雅です。
一体何でしょう? ⇒ 紐を通した四角い紙 = ラジオ体操のカード
そうです。二人は我が家に程近い公園でのラジオ体操に向かっていたのでした。ちょっぴりお寝坊でもしちゃったのかしら…。公園では既に集まっていたチビっ子達が音に合わせて体操をしていましたので、兄妹は懸命に走っていたんですね。それにしても健在です。あの定番スタイル。なが〜いひもをカードに通し、それを首からぶら下げる。私が現役(?)だった頃も既にそのスタイルでした。 おぼろげながら思い出しました。今朝の光景がまさしく私のそれでしたネ。お兄ちゃんに置いていかれない様に小走りで、また時には懸命に走り、眠い目をこすりこすり近所の公園へ行っていた事を。あのカードが赤いはんこで一杯になるのが嬉しかった事を。
ラジオ体操の始まりが昭和3年といいますからすごい事です。それ相応の年季ですよね。一種、夏の風物詩。地域の子供同志・大人と子供とのコミニュケーションの場とでもいいましょうか、何やらほんわかとしたあたたか〜い感じを覚えました。そしてまた、それが全国あちらこちらで同様に繰り広げられていると考えますと、日本もまだまだ捨てたもんじゃない! 

さぁ、みなさんもご一緒に!
♪ ラジオ体操、第1、よぉ〜い、は・じ・め ♪




NO110 毎日が記念日。だから“ちょっぴり幸せ消費”
2005/07/19
梅雨明け宣言と同時に三連休もついに終わりました。電車の中の冷房がひんやりと気持ち良かったので、思わずウトウトと寝てしまいました。冷房の音が夢の中で、なんだかミーンミーンと蝉しぐれのように聞こえていました。。。ひんやりしながらも夢で汗をかいてしまいましたぁ!
冷た〜い氷あずきなど食べたいものだと想像しながら、故あって今日は京橋消防署を訪れました。2階オフィスへ行くと、皆さんきっちり制服姿でパソコンに向かっていますねぇ。なんだかわからないけれどちょっと緊張しちゃいます。
「いらっしゃいませ、ご用件をおうかがいします。」 「お待たせして申し訳ございません、今担当の者がまいりますのでしばらく席にお座りになってお待ち下さい。」 「どうもありがとうございました。宜しくお願いいたします。」
なんだか不思議な感じでした。制服に対するイメージなんでしょうか?サービス業なら当たり前の応対でしょうけれど、小市民ですかねぇ〜、思っていた対応より消防署さんの対応がとても気持ちよかったので、それだけで今日一日すっきり楽しく過ごすコトができました。
こんな気分のとき、思わず街角で発見したジャンボ宝くじでも買ってみるかぁ〜あたるかも!などと“ちょっぴり幸せ消費”欲求がヒョコっと心の中に芽生えたりする時があるようです。
夕方家に戻ると仏壇にごちそうが供えられ、綺麗なお花が飾られておりました。今日は1歳半で亡くなった兄の命日です。私も息子も兄の名前の同じ一字をもらっているのです。夕飯時、食事しながら子供達は、本気で聞いているのか聞いていないのかわからないけれど、兄の存在を一年に一回まじめに伝える数分間なのです。
毎日毎日を意識しないでいると、どんどん月日が走っていってしまいますねー。だからフツーの毎日が私にとってエブリディスペシャル(毎日が記念日)なのです。

“地球人のヒトリゴト”おかげさまで4ヶ月目に入ルコトができました。誠にありがとうございます。地球人の皆様、これからもヒトリゴト続けてまいります。宜しくお願いいたします。

NO109  猫ふんじゃった!スローライフはまだ遠い。
2005/07/18
梅雨明けしましたねェ〜。ギラギラ輝く太陽に熱中症にかかるヒトが続出したようです。今日は海の日、海を求めて三連休最後の日、車は大渋滞でイライラしながら「これじゃぁ、家でゆっくりしているほうがよかったぁ!」などと叫んでいた方も多いんじゃないですかぁ。
それでも、せっかくリゾート気分を味わうために波の音でも聞きながら自然に接しようと車を走らせてきたのですから、ぐっと我慢です。でもなかなか我慢がきかなくなっているんですよね。自分の大切な時間が奪われていくように感じるのでしょうか?
今、大手ファミリーレストランが新分野をひろげつつあります。特徴は注文から出るまでの待ち時間を大幅に短縮し3〜5分のスピード。早〜い早い、便利です!コンビニ弁当を選んで暖めてもらって手渡されるぐらいの時間でしょうかねぇ。ファミレスのファストフード分野が街にひろがって行きます。“待つことのない時間”に親しんだ家族がまた増えていきます!
今日も30度を越す日中にディズニーランドのアトラクションや愛知万博、お台場冒険王などに長時間列をつくるご家族の“忍耐力”はすごいと思います。我慢大会だぁ!。
さぁて、これからなんとなく“スローライフ”を目指すには、まずは“ゆ〜っくり時間を過ごす気持ち”に慣れるリハビリが必要のようですぅ。
ありゃ?庭の松の木の真ん中にうごめく物体、そのまわりをギーギーと大きな鳴き声をあげて何度も旋回する一羽の小鳥。
1時間たっても変わらぬ同じ光景。2年ぶりに帰ってきました!以前、キズついた鳩を狙って庭に現われた子猫が再び大きくなって、松の木の真ん中の二股に隠れていますぅ。おそらく巣を近くにつくったのか、必死に威嚇して鳴く小鳥の姿はその場の空気を緊張させます!いつまで続くのでしょうか?
とうとう見ている私が根負けして、ニャンコを追いやるコトに。また恨みをかってしまったようです。ギロッと睨まれました。
この時、悟りました。スローライフを実践するにはまだまだ私には時間がかかりそうで〜す。

NO108 丸の内にお遍路さんがやってきた!パート2
2005/07/17
梅雨明けまじかとなりました。暦の上では三連休、地球人の皆様、いかがお過ごしですか?ご旅行に行かれている方々も大勢いらっしゃると思います。中国語では“観光”のコトを“余裕”というのだそうですねぇ。日本では“物見遊山”この言葉のほうがなんだかのんびり行く〜って気がしますかねぇ?

さて、夢四国21世紀ー心と自然回帰の旅 四国観光シウンポジウムの続きです。
日本の海外旅行者は今や年間1600万人に。すごいですねぇ〜。日本に来る方々は年500万人。今後の世界旅行者数は2010年には10億人、2020年には16億人と地球規模の大移動。世界競争に負けじと観光立国ビジットジャパンキャンペーンを宣言し、海外から日本に来ていただこうと、首都東京はものすごいお金をかけて“エンターテイメント”づくりに必死ですよね。衣・食・住の次のステップまで辿り着かなければという思いが、大きなエンターテイメント施設があちこちに増殖して行く背景なんでしょうねぇ。海外からも国内からも“エンターテイメント”の集積地として空港から近い所が選ばれます。東京都心圏は便利さと24時間エンターテイメントをセットにした、いわば超巨大コンビニシティを最初につくって集客力を高めようとしているんですね。
文化はいっぱいあるけど、どうしてもりっぱな“ハコモノ”が先に目だってしまうのが今の現状なんでしょうね。

四国の観光の吸引力は、“人間”で!まさに本当の意味で
“地方の時代”と各県知事さんが豪語しておりました。
四国の各県知事さんのお国自慢。お国がらが強過ぎて、今まで共同でなかなかPRできなかったみたいですぅ。同じコトは日本中ほとんどで、北海道が共同して観光力を高めたのは貴重な成功例なんですね。
日本の“おもてなし文化”を持つ四国はすでにPRでも皆様の目にふれているはず。映画の撮影ロケ地に選ばれた場所に多くのヒトが共有の感動を求めて現地を訪れているのですね。「地球の中心で愛をさけぶ」「機関車先生」「がんばっていきましょい」「義経」など。今からは映画「ロード88」「春の雪」など、2006年NHK大河ドラマ坂本竜馬生誕170年「功名が花」・ぼっちゃん100周年のテレビ化・「坂の上の雲」など。
テレビや映画による観光客の増大は絶大なんですね。
では来てくださるお客様はどこを狙っているんでしょう、各県知事さん?お答えは2007年から本格的に登場する団塊の世代への強烈なラブコールでしたぁ〜。そして海外からは韓国からの修学旅行生、台湾からの方々。欧米人からはもともと評価の高い内海のリアス式、このような風景はないのだそうです。
このように今、各県が、地元の良き歴史文化を、街ぐるみで掘り起こし、“ユニーク独自文化”を探し出しそれを磨き上げて行こうと本気になって動きはじめているんですね。日本人の忘れていた多くの何かが鳴門の海のように渦巻いているようですねぇ〜。
日本の各地に花開く歴史文化、いつまでも杖をつきつきご夫婦で!
団塊の世代の特徴は“お二人様市場”ふるさとがない人々も多い世代らしいです。
住みたァ〜い!そんな新しいふるさと見つけられるかもしれませんね。


NO107 丸の内にお遍路さんがやってきた!パート1
2005/07/15
30度を越す丸の内オフィス街のランチタイム時、丸の内仲通りから丸ビルに至るストリートはブティックやカフェが彩りを添えています。男女のこじゃれたファッションも華やぎを一段と増し、あっという間に丸の内はおしゃれな街へと変貌を遂げてしまいましたねぇ〜。女性のファッションはまさにシティリゾート!男性陣はあのクールビズがスタートしてから今ノーネクタイ派がどっとふえましたね。丸の内ビジネス街全体がリゾートスポットになってます。
中心の丸ビルは女性2〜3人連れや5〜6人のグループで賑わい、その光景を横目にみながら、大手町サンケイビル広場のネオ屋台でランチタイムをとる多勢の男女の群を通過、ようやく目的の日経新聞ホールへ辿り着きましたぁ。
“夢四国21世紀ー心と自然回帰の旅”四国遍路文化と日本人の心の基調講演を聞きにきたのですぅ。超近代オフィス街の一角でいやにしぶ〜い内容のテーマですね。概要は日経新聞の予告広告にこう書かれておりました。いにしえよりの道が教える、現代の生き方・・・・。
漠然とした不安感やいいようのない閉塞感に包まれている現代、心と癒しはツーリズムの一大テーマといえます。
そんな中で、四国は古来より八十八カ所巡礼を通して、人々の心と暖かく向かい合ってきた「癒しの地」であり、個性豊かな郷土料理や自然環境、古くからの町並みが残っている注目の観光スポット・・・・・・・。
四国の徳島・香川・愛媛・高知の各知事さんが丸の内に揃い踏みしました。現地でさえも今まで知事さんが揃われるコトは皆無だったというのですから、四国の観光PRに並々ならぬ力の注ぎよう、大変なものですね。講演を聴いていてもその熱い思いが伝わってきますねぇ〜。日本の都心で表立って復活を遂げているように見えるのは、東京、名古屋、福岡ぐらいなもの。だからこそ、今こそ本当の“地方の時代へ”と郷土を愛する数々のとりくみ、とっても興味あります!
徳島・松山・高知各市長さんもパネルディスカッションに出て、四国をいっぱいアピールしていました。
地方活性化の1つのモデルとして“四国遍路文化と日本人のこころ”を武器に四国パワーがこの時代にどんなコトををしかけ、地球人の心をどう射止めようとしているのでしょうか!

この講演が楽しかったので又日曜日にお話いたしますぅ。




NO106 日本のコンビニさんは NO!ない革命。
2005/07/14
「23年ぶりにできてうれしいわ!」インタビューに答えていた女性。7月11日の朝に見ていたTVニュースにおもわず反応 「えっ、本当?」
7月11日はセブンイレブンの日でご本家アメリカのニューヨークにはじめて日本のような小規模店舗開店と聞いての時でした。超都心の高い賃料にいままで出店できなかったのがなぜ今?
日本でも今や超都心こそコンビニさんの激戦地。
銀座にも今では、どんどん出来ていますね。ついに100円均一コンビニまであらわれちゃいました。それに比べて都心近郊はお店が次々に閉店してしまったぁと思うと、また入れ替わりのコンビニさんがあっという間にオープン。めまぐるしいですねー。
街を歩いていても一番激しく変化している業態で、意識しないで歩いていても目に飛び込んでくるんですよ、このところの急激な大変化を!
コンビニさんは今や日常生活のなかにすっかり溶け込んでしまって、あの陳列だなの仕掛けや在庫管理などやたら露出度が高い情報としてテレビ番組で蔓延しているから表裏を知っちゃっている気になりがち。そんな情報を頭の中に入れて陳列棚までくると、「へへン〜その手に乗るかぁ〜」なんて新製品などと表示してある所に手を延ばすコトだけはNO!などと子供じみた思いがムクムクと湧いてくるのです。そう、いきなりおじさんは急性反抗期なのです。
でも〜これがくやしいけれどおいしそうに見えるんですね。買っちゃいました!
それにしても値引きもしないコンビニエンスストアが良くこれだけ世間に支持されているのかと思っていたら、業界第2位のローソンさんがついに生鮮100円コンビニ“ストア100”一号店を5月からはじめましたね。先の99ショップ、スリーエフさんやエーエムピーエムさんとの100円内の大バトルです。
それだけじゃぁありませんね〜。100円ショップ、スーパー、ドラッグストアー、ディスカウントストアーさんとも大競争。大変ですねぇ〜。今では24時間営業も当たり前、あんな小ぶりな店で、男性、女性の性別の品揃え、老若男女の年令別の品揃え、時間帯別の品揃え、職業別の・・・・。
いくらなんでんもこんなに多くのサ−ビスを同じ1つの店で満足させるなんてもう、限界じゃぁないんですかね?
これからは衣料のブランドのように年齢や性別に特化した種類のコンビニさん、アウトレットのように自らのブランドを二次流通するアウトレットコンビニさん等、ユニークなコンビニさんがどんどんこれから出てくるでしょうね!
お客さんのわがままな気持ちを必死に満たして「便利ね〜」なんてお客様に言われたら、もう行くところまでいっちゃいますね、きっと。コンビニさんの進む道にNO!と言うコトバはないのでしょうね〜。まさにコンビニさんの脳内革命!楽しみにしていますぅ。

日本のコンビニさんはゴジラのごとくアメリカ本土に逆上陸だぁ!。

NO105 裏の畑でポチが鳴いたら。“タイムカプセル”
2005/07/13
「なくなってしまいしたぁ〜皆んなの思い出がぁ!」
小学校の思い出をタイムカプセルに詰めて地中に埋め、年月を経て皆が集まり再び掘り起こすはずが「どこだ、どこだぁどこにいってしまったんだぁ!」埋めた場所が不明に。そこに海外からの請負人がダウジングにより探し出し、めでたしめでたしのテレビ番組、以前見た覚えがあります。

大切なモノってなんだか土の中に埋めるの日本人って好きみたいです。
♪ 裏の畑でポチが鳴く 正直爺さん掘ったれば 大判小判がザークザクザックザク ♪ ポチはかしこいですねぇ〜。わが家のチビ犬も土を見ると頼みもしないのにハァーハァーいいながらズンズン勢い良く掘って、「何んだ、何んだ!お宝かぁ」と期待をいだかさせるコトもなく、無駄な大穴を空けるだけで、鼻のまわりは泥だらけ〜、おまけに穴をもとに戻すのに苦労しますぅ。
今現在、シルバー世代でも自分史ブームが手伝ってタイムボックスに自分史を詰め込んだりする人達が増えているみたいですね。タイムボックスではまだまだ入りきれない!という方々は地下室までつくっちゃう。少々の地震がきたってビクともしない。そうシェルターですよね、これは!
生前に造った大きなお墓じゃないですよね?思い出はそのヒトの人生の記録、でもいったい皆さん何を地下室にしまっているんですかね?
土の中に過去の自分を埋め、将来に伝えていくことを願っているのですね。未来のポチが鳴いた時、見つけたヒトはどんなメッセージをうけとるのでしょう。“誰が探し出すのか想像する”それが子供のような純粋な夢なんでしょうかね。
あんまり大きな地下室つくっちゃうと未来のポチは大変ですよぉ!
♪ ワォーワオーとポチが鳴く〜♪


NO104 気づかずに流れる時間。何だか“砂時計”。
2005/07/12
「大変だぁ!庭に熊が出たぁ〜」などとわめきながら鎌を片手に持ち只今、熊公と大格闘しているところですぅ。
今日は梅雨時でも夕方になると風もサァーと吹きぬけ、涼しさをちょっぴりでも味わうことができますね〜。そんな時こそ、私は庭にはびこる熊笹と決戦の瞬間なのです!熊笹は“たくまし〜い生命力”と“素晴らしい繁殖力”がありますからね〜。恐るべし熊公なんです。今日もまたしても敗れましたぁ〜きりがありませんねぇ、こりゃぁ〜。疲れました!
腰を叩きながら背筋をグィーとのばして、庭を見渡すと紫陽花は半ば色落ちて、今は薄紫の桔梗、赤やオレンジの日日草、真っ赤なベゴニア、赤黄色のケイトウ、撫子、花火草が風にゆらゆら揺られていますぅ。
縁の芝生には、風と鳥たちのお手伝いにより、ねじり花があちこちに桃色のピンを立てたように存在感をアピールしています。やはりじっくり見てあげなければねぇ〜。
我が家の暴れん坊将軍チビ助犬も今は暑さと蚊にさされぬように庭にお出ましする回数が減っているので、小さな足でフニュッといきなりふんずけられることもなく、雑草にとってはとても良い時期なんです。
花達の静かな存在感を少しでも感じられることができますね。“ワタシ ココニ イマス” ささやいてます。
夕暮れにひっきりなしにウグイスの声が響きわたります。
ウグイスが鳴きはじめて何ヶ月たったでしょう?でも一度として姿を見届けたことがないんです。恥ずかしがり屋ですネ〜。
このようなたわいのないコトをしゃべっているうちに一日がまた過ぎていきます。“時間”は人間にとって平等だなんて良くいいますよねぇ。庭に出てボーっとしている時、思います。花々、木々、雑草、鳥、虫、ワン公、など本当に今同じ時間を共有しているのかしらん?なんだか変な感覚です。
「う〜ん、きっとガラスの砂時計の無数のつぶ達が、きらきら輝きながら音もたてずに次々にスーと落ちていくようなイメージなのかなぁ。」なぁんてたまにぁ遊びでこんなコト想像したりします。でも、砂時計はひっくり返すたびに何回も元に戻っていきますけどね。庭の住人達は皆〜んな一方通行なんです。

ところで地球人の皆さん、身体の中の砂時計は静かに時をきざんでいるでしょうか?湿気でつまってしまったり、なんだか速く落ち過ぎの不良品、キラキラ光った生命力ある砂もカビちゃってブルー色になったりしていませんか?
お手入れ、お手入れ!ほおらシャラシャラ美しく流れはじめましたよ。
今日もなんだか元気です!

NO103 ふえていますよ!“グッドモーニングスタイル”人口。
2005/07/11
♪ 朝はどこからくるかしら〜あの山越えて丘超えて〜光の国から来るかしら〜、いい〜えそうではありません〜そ〜れは明るい家庭から朝がくるくる朝がくる、おはようーおはよう ♪ さぁ、希望の朝がやってきましたぁ!

地球人の皆さん、月曜日の朝、ぱちっと目がさめましたか?まぶたが何度もくっついておじぞうさんの目になっていませんでしたか?今年は酉年、一番鶏はこの時期“コケコッコー”と東の空がしらじらと明ける午前3時ごろに鳴くのだそうです。酉に負けじと、今早起き鳥人間がやたらふえちゃっています!街にも必死に走っているヒト、黙々と歩いているヒト、無理矢理ひきづられるお付き合いワンちゃん達の姿は愛くるしいいですねぇ〜。
早起き鳥人間がこれだけ増えてくると、当然、早朝ビジネスが花開きますよね。1989年には“朝シャン”なんてなつかしいですよね。まじめなヒトは早朝勉強会で頭の中のほうをすっきりさせてましたぁ〜。
2002年頃から食料品スーパーも午前8時からなんて所も。“ブレックファーストミーティング“なんて外資系企業が頻繁にホテルで行っていましたけど“パワーブレックファースト”つまり朝からしっかりとした朝食をホテルでなんていうのもはやりましたよね。今のカフェはほとんど午前7時とか8時にオープンしてますよね。
でもこんなのは序の口でしょうね〜。これからどんどん出てきますよ!“グッドモーニングスタイル”ビジネスが。
なんたって、いやでも早く目ざめてしまう方の年齢の人口がどっとふえちゃうのですから!。
身体を活発に活動させる人間の交感神経は午前5時〜午後9時まで元気に働くのだそうですねー。
そういえば朝からリラックスし過ぎて身上(しんしょう)をつぶしたお方がいますよ。
♪ エイヤー
会津磐梯山は 宝の山よ 笹に黄金が エーまたなりさがる スッチョイ スッチョイ スチョイナー
エイーヤー
ことしゃ豊年 穂に穂がさいて 道の小草も エーまた米がなる スッチョイ スッチョイ スッチョイナー
小原庄助さん なんで身上つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした もっともだ もっともだ ♪






NO102 川の流れのように。ほおづき市“浅草編”。
2005/07/10
「さぁさぁさぁさぁ〜ご一緒に!」老いも若きも外国人も地下鉄に乗っていざ浅草へ〜。はじまりましたねぇ、四万六千日とほおづき市が。

いやぁ、すごい賑わいです!普通日ならぶらり歩きでのんびりとって感じでしょうが今日はそうはいきません。ひたすら人の流れにのみこまれて雷門仲見世通りをゆっくり漂流しながら浅草寺までたどりつきました。今度は観音堂ニ天門までそのまま押し流されないように、岩にしがみつくように、ここでぐっと力を入れ身体を反転させながらすばやくクロール状態で、水をかきわけるように浅草寺周りの“ほおずき市”の真っ只中に。わぁー泳いだ甲斐がありましたぁ〜!。梅雨空の曇天のグレーのキャンバスに真っ赤な千成ほおずきが打ち上げられた花火のように美しく艶やかですぅ〜。通勤ラッシュの人ごみとちがい、お祭りの活気ある人ごみは祭りをもりあげますねぇ〜。人の笑いや感嘆、威勢のいい売り手の掛け声とお客さんの粋なやりとりが混在して、川の流れの音のように。そこにチリリリ〜ンチリリリーンチリリ〜ンと数えられないほどの江戸風鈴の音が一斉に奏でられ、それはそれは風の琴の音です。
浅草寺からはお香の香りが漂い、こうなると“眠りかけた日本人のDNA”が騒ぎだします。ちょっと興奮した気持ちをおさえて周りの景色をあらためてゆっくり見ると扇子や団扇を持った浴衣姿の若い男女連れ。杖をつきながら、車イスに乗りながらご家族と一緒に楽しそうにほおずきを買い求めているご老人の御様子。“絆”という目に見えない何んでしょうかねぇ・・・、ほんわり暖かい気持ちになれますね〜。
そんな幸せな気分になったところで、ふたたび人の川に飛び込み浅草駅へとゆっくり流されて帰りましょう。流れに漂いながら見た光景。竿提灯に先頭されての人力車に乗った花婿、花嫁さん姿。老いも若きも外人さんも、皆が「おめでとうございま〜す」の掛け声。花婿さんが照れながらも皆に笑みを浮かべて深く頭をさげて感謝の気持ちをあらわしていました。いやぁ〜いいですね〜浅草は。日本人のDNAが蘇る街ですよねぇ。
とうとう浅草駅へと押し流されてまいりました。今日の夜、そして日曜日は輪をかけてもりあがるでしょうね。

いざ行け!地下鉄にのって、ダウンタウン浅草へ!

7月20日からは川崎大師 風鈴市。夏だぁ〜。祭りだぁ〜。
NO101 平成の不思議ワンダーランドだぁ!。新橋編。
2005/07/08
「ここで待ち合わせるのはやめようね!」友人が恥ずかしそうに言いました。友人との待ち合わせ場所に選んだのは、中高年サラリーマンインタビュー場所NO1のメッカ、新橋のシンボル“SL広場”スローライフ広場?いいえ違います18時になるといきなりポーと汽笛一声いつもびっくりさせられる汽車ポッポ広場です。
インタビューを振りきる勢いでいざ!平成の不思議ワンダーランド“ニュー新橋ビル”へ。皆様良くご存知の昭和46年に誕生した建物、通称“おやじビル”と呼ばれるなじみの深い?ビルですね〜。
新橋駅隣接のビルでありながら、同じく近距離の汐留ビル群との対称は“時代の過去未来”の象徴。これだけ見事に誰がみても昭和を感じさせるビルが超都心の中にいまだ存在しているのが今やワンダーだと思うのですが?
一階はずらっと金券ショップワールド。二、三、四階マッサージ店、囲碁、マージャン、将棋、喫茶店どれをとっても年季が入っていますね〜。ビルの中にありながら通路に出された店の立ち看板が路地裏の雰囲気を漂わせま〜す。
シャッターが締まったシャッター街のような場所があちこちに点在。人のぬくもりを感じないちょっとさびしい箇所も点在します。
そして地下街の飲食、居酒屋さんの従業員さんはほとんど中国の方ですね。アジアンワールドがひろがっています。
サラリーマンにはなにもかも便利きわわまリないい場所で午前中から男性があふれているところは今や大手家電ショップかパチンコ屋さんぐらいなものでしょうかねぇ。
そんなレトロワールドを抜け出せば新橋駅周辺の飲み屋さんは大小とわず立ち飲み屋さんのラッシュ。新橋は午後3時、4時からオープンするし安価で貴重なエリアです。
でも友人と再び吸い寄せられるように“おやじビル”へ。
「なんでまたもどるんだぁ!何があるんだぁ〜。」とご質問の地球人の皆様。
友人と私がここに通うわけは、あの銀座の“銀巴里”でシャンソンを歌っていらっしゃったお方のなつかし銀座のお話を聞くことと中国の大連から日本に学びにきた学生さんのお話がとてもおもしろいからなのです。
静〜かな静かなお店にお客が2人だけ、ゆったり時間が流れていきます。会話がはじけてまたまた楽しい知識をいただきました。
若い人がなかなか近づかない“ニュー新橋ビル”このままこの状態をいつまで続けられるでしょうかねぇ・・・・。

ところで新橋の新しい待ち合わせ場所はどこなんでしょうか?

NO100 昭和初期の下町向島の“七夕祭り編”。
2005/07/07
今日は母豊月(ほうげつ)85歳が語ります。


七月五日、今日小雨、時々時間を見て運動がてら庭に出、ニ三日降り続く小雨にて芝生の雑草もたくましく、中に小さなねぢり花が可愛いので家に入り、小さな壺に束ね机の上に飾り、私の住んだ幼いころの昔の七夕祭りを書いているところです。

一番先に思い出すのは、やはり両親が元気で若かった頃、楽しく暮らした時代が目に浮かびます。
早速、私は親に連れられて買い集めた折り紙、千代紙の入った小箱を持ち近所の子供、おばあさん、親達、家近くの柳の木陰で疊ござを大きく広げます。皆んな輪になりお話しながら駄菓子食べ、七夕の飾り、トンボ、ツル、みそ舟、はさみで思いどうりに切る長い飾りを沢山作ります。女の子供は急に頭に飾りをのせ織姫のまね、しなを作り上手に歩き出し、皆んな大笑い。

若いお母さんは子供に合わせ、皆んなも一緒に肩寄せ合い歌います。“ささの葉さぁ〜らさら、軒端にゆ〜れる、お〜星さぁ〜まき〜らきら、きんぎん砂子、ご〜しきのた〜んざく、わたしがかいたお〜星様き〜らきら空から見てる”

大人、子供も楽しく歌い終わり沢山の飾りも出来上がり、おばさんは「皆さんそろそろ帰りましょうか・・・。」疊ござ丸く巻き、脇にはさみ持ち「又、夕方お会いしましょうね・・・。」皆と別れ、柳が風に揺れ、つばめが目の前低く飛び過ぎ、池のほてい草の薄紫の花が一面に咲き、田んぼの葦(よし)の茂みより、よし切りの甲高く鳴き、急にあたりは静か。


家に帰り母と仲良く笹に飾り付け。私の自慢の長い飾り、付ける度に嬉しく、兄はいつも原っぱで男の子仲間とべいごま回し、メンコ打ち夢中で夕方まで遊び、犬のジョンも尾をふりふり兄のそばにいました。

夕暮れ近くになる頃、どこか尺八の吹く音が遠くより聞こえます。夕焼けが真っ赤に大空に広がり雁も列正しく渡り、子供の頃よく見た下町の風景とても懐かしいです。

父も仕事より帰り「軒下の笹きれいだね。今夜は星が沢山輝くよ・・・。」母は夕飯の支度で忙しく昼一緒に母と買ったすいか、桃、とうもろこし、きゅうり、なす、大きな竹ザルに盛り、父は縁側に飾ります。近所の家々も軒先に短冊の笹も揺れ、外灯の電球のあかりも柔らかく照らし、家族そろってお膳囲み、おいしいごちそうゆっくり食べ終わります。
外の縁台に父、兄、私、腰掛の下に蚊取り線香を置き、煙の臭いがあたりに漂い近所の子供は新しい浴衣に可愛く絵付けの涼しく書いた小さな丸い提灯手に手に持ち、灯り遠く近くゆらゆら揺れ、家並みの町を歩く子供達のにぎやかな声。
お母さん方も団扇(うちわ)を持ち縁台で家族揃って雑談、笑い声も明るく軒下の笹飾りも夜風に揺れ、子供は大人のそばに寄って来ます。切った冷たいすいか、大きなお盆に並べ縁台にのせて家族のように近所の方も集まり皆んなで食べ、気楽な七夕、情緒ある下町の風景です。

そろそろ子供が帰る頃、世話好きのおかみさんが駄菓子入れの紙袋、皆んなに配り兄私も頂き大喜び。
縁台もいつしか静かになり、親は子供の健康祈り、兄と私は相談し小遣い沢山頂くように星の輝く空に手を合わせ祈り、家に入ります。

兄は犬のジョンの頭をなぜながら「毎日おいしい魚食べられるようにお願いしたよ。小屋に入って早くお休み。」
母は私に「ひこ星、織姫様に沢山短冊に書いたお願い事、きっと聞き入れて下され今頃、天の川の橋を手をつなぎ仲良く天高くお帰りになったよ。早くお休み。」
遠くより貨車の汽笛が聞こえ七夕の一日楽しく過ごしました。


私は今も夕方、つぼ庭の笹竹に美しく飾り家族一同の健康で幸せにと記し祈ります。

どうぞよろしくお願い致します。





NO99 思い出ボロボロこぼれるから〜 押し入れ産業花盛り。
2005/07/06
“お部屋がモノであふれていたら”電車待ちをしていたホームに掲げられた看板広告に思わず目がとまりましたぁ。
これこそ“モノがモノ語っているモノあまり現象そのモノだァ〜!。”つまり今成長産業のレンタルコンテナ産業、判りやすくいえば自宅に入りきらないモノをあずかってもらえる押し入れ産業の広告です。
よくテレビのお宅拝見的番組でなんにもモノが表に飾られていないショールームのような家が登場することがあります。若夫婦が多く、やたら忍者屋敷のように収納スペースが壁や床、階段などに隠されており、どんでんがえしでアッとびっくりする仕掛けになっていたりします。“生活観を消し去る”これがポイント。表向きはひたすらモノのない無の空間に近づける収納上手が尊敬される世の中となりました。現実は子供の育児用品、各家族のの趣味レジャー用品、シューズ、ブランドコレクション等等。家の中の家族各個人のモノがうわっと表に出ると皆それぞれ不機嫌!
というわけで家に入りきらないモノを外の押し入れにあずけるコトに。なぜこんなにモノが溢れだしたのでしょうか?ハイ、なぜならポィっと捨てられないからで〜す。
それはたいていのモノに“思い出”というのが貼りついているからでしょうね。子供達を記録したビデオや写真アルバム、子供達のつくった工作や絵、家族それぞれののマイコレクションなどは“思い出”そのモノですよねー。
どうやらモノあまりのなかで成長する押し入れ産業は、単なるモノ余りの現象とはいいきれない、なにやら“思い出”をストックする大切なトランクルームを提供しているようです。地球人の皆さん、“思い出”がボロボロこぼれないようにしっかり梱包してくださいね!

NO98 ゆったり流れる時間に魅せられて。谷中・根津・千駄木編。
2005/07/05
今日は曇天、梅雨時のサウナに入っているような湿気強い東京の街では「わたしもアジア人なんだぁー」なんてなんだか普段意識していない“アジア”という言葉を妙に身近に感じる時でもあります。「モンスーンだぁ!アジアの風だぁ〜。」汗をふきふき心の中でこんなコトをつぶやく時は、スピード感溢れエネルギーを強烈に発散している超都心に自ら進んで行くコトだけは避けたいと思うのですぅ。
このような時は、自然と“時間がゆったりと流れる街”に足が向いてしまいます。
今日は千駄木・根津・谷中にやって来ました。幼い頃から家族皆でお墓参りにかよった原風景の残る東京で唯一の場所です。都心ではむしむしとうっとうしく感じる梅雨時も、この街ではこのけだるい空気感さえ取り込んでしまい、しっとりした風情ある光景に見せてしまうのですからなんとも不思議な街で〜す。お寺から漂うお香の懐かしい香り、路地路地に置かれている手入れの行き届いた草花。うわぁ七夕さまのキレイに飾りつけた笹竹が涼を呼びますね〜。つぼみをもった朝顔の鉢がいっぱいならべられていますぅ。そういえば入谷では七月六日から朝顔市ですねぇ〜。今やこの谷根千もすごいマンションラッシュ、昭和初期の住居がどんどん取り壊されています。そのかわり谷根千の街を愛する新住民もたくさんふえたのも確かです。街の路地にもたくさんの新しいお店ができています。今春「不忍ブックストリート」という名称で道灌山下から地下鉄根津駅にあたらしい街の巡りコースが誕生しています。今若いヒトがこの街の“ゆったりした時間の流れ”に魅せられて住みついたり新古書店やカフェなどを経営する方々が増えていますねー。ギャラリーも増えています。みんな2年前ぐらい前から本格的に物件探しを真剣にされてようやくお店開店にこぎつけたみたいですねー。若いオーナーさん達からお話を聞くと本当にこの谷根千に皆魅せられていることが伝わってきます。
ゆったり時間が流れる“谷根千”でも思わぬ事態が!
そう、街の本屋さんの脅威ブックオフさんの進出でした。これを受け入れない野暮なコトをしないのが谷根千流、本屋さん達がブックオフさんとも和をつくって「不忍ブックストリート」なんて回遊ストリートにしてしまいましたぁ。よう!粋だねぇ〜。
ところで今街の個人本屋さん、どんどん消えて行ってます。そのかわりに各コンビニさんの本コーナーが変身中、本の種類が違ってきましたよ!
今日もどこかの街で知らないうちに「あれぇ、本屋さんが無くなっている〜」誰かがきっと叫んでいますよ。

NO97 “家守”に誇り。一期一会おばあさんより伝えられたコト。
2005/07/04
「わたしほど幸せな人はいないよ。本当だよ。」この日はじめてお会いした84歳のおばあさん、何度も何度もヒトリゴトのようにそうつぶやきました。
友人のお荷物運びの運転手としてお手伝いの一日で〜す。向かった先は、旧米軍基地があった、とあるエリア。そこに友人にとっての命ともいえる壮絶膨大レコードコレクション保管秘密基地があるのですぅ!。場所を書いてしまうと温和な友人も、顔がいきなり鬼になる大魔神より危険なので口にチャックなのです。その保管場所の地主さんこそがこれから是非お話したい、84歳のおばあさんなのです。 
友人は到着するやいなや、お宝コレクションの搬出搬入へ。私は家にあがりこんで、おばあさんが急須に入れてくださったお茶をすすめられるまま10杯以上は飲んだでしょうか?おなかに池ができたんじゃないかと思うほどです。
なぜにそんなことになったかというと、おばあさんの伝えてくださった“若き時から今現在にいたる人生物語”があまりにもドラマチックで映画を見るごとく2時間ノンストップだったからです。
現在はリュウマチで身体がおもうようには動かず、片目を緑内障で5回手術しているらしいのですが、それでもお元気。御主人含め10人の親族の介護をなさり皆を見送り、お一人で女性として“家守”家庭を守るという主婦に大いなる誇りをもたれていること、さらにさらに話は生まれ育った山梨で暮らした父母とのいきさつまでさかのぼります。話の内容は以上にしますが、なによりおばあさんの記憶力は抜群!そういえば山の手線や他の私鉄沿線の駅名を順番に間髪いれずスラスラと言って私を驚かせます!
おばあさんが言いました。「わたしは、誰も分け隔てしないよ。困っているヒトには良くするんだ。どんな人が訪ねて来ても必ずお茶、お菓子は出す。帰られる方は必ず玄関で見送る、今までかかしたことはないよ。」
今日会ったばかりでろくに名前さえ言ってない私まで、立派なお重の手打ちうどんまでとってくださる、聞けばがぶがぶ飲んでいたお茶も100グラム3000円だァ〜。
「あの世にお金はもって行けない、でも老後資金はしっかり持って人にご迷惑はかけません。もうあの世も近いけど、今会える人に喜んでもらいたいのよ。」そう言って100グラムのお茶とお菓子をおみやげにと言って聞かないのでした。そしてまた、「わたしほど幸せ者はいないよ。」と言ったのです。夜近く、友人と再び車に乗り込むまで、玄関口でずーっと見送っていただきました。
私は、もうこちら方面にお邪魔することがないのだなぁと思うと、おばあさんのお言葉ひとつひとつが心に深く残ったのでしたぁ。“一期一会”おばあさんのもてなしの心、確かに私の心に伝わりました・・・。
若い時からつい最近まで大変なご苦労をされながら、“今が幸せ”と言える老後は本当に最高です!


NO96 昭和初期の下町“夏の風物誌”向島・浅草編。
2005/07/03
今日は、母、豊月(ほうげつ)85歳が語ります。

七月二日、午前五時頃、目をさまし二階の窓開け深呼吸。
空はどんより曇り、霧たちこめ木立、家々、墨絵のようにかすみ、小鳥なく声も気持ちよく朝のひとときは草花の手入れ。今は桔梗、みそ萩も咲き、ゆっくり楽しみながら今日もぽつぽつ“昭和初期向島下町”を書いているところです。

当時は葛飾郡、田舎町でした。
近所に橘(たちばな)商店街、狭い道両側に軒を並べいつ来てもにぎやか、便利でやさしい商人ばかりでした。特に夕暮れ時は、夕飯の支度でおかみさん達のお客でにぎわい、夕焼けが家並みを赤く染める頃、街を通る人も急ぎ足、母といつも買い物に来た商店街。いまもはっきり覚えているのでなつかしいです。
おもて通りに出ますと一番目にとまるところに廣い敷地内に貸家多く持った大地主。蔵もある立派なかわら屋根、塀(へい)の上より松の枝ぶりたくましく風格も豊な建物。
町行く人の住む家は二階建て平屋長屋多く、生活の差のはっきりわかる町のようです。
路地裏奥に行くと静かな黒塀の上より蔵の見える玄関前には質印の黒いのれんだけ。時々風にゆれ、なんとなく暗い金融業の質屋さん。おおきな木の枝のしげっている涼しい屋根の上で猫が手足をのばしのんびり昼寝、道端に雑草のしげみに弦(つる)をからませ可憐に咲く昼顔の花がひっそりと咲き、静かな昼下がり眞白い日傘さし浴衣姿で行く昔の小道、目に浮かびます。

そろそろ七月に入り浅草観音のほうづき市、入谷の朝顔市、七夕祭り、お盆も近く、子供達は夏の楽しみ多く下町は江戸っ子の住む情緒ある明るい町です。
雑貨屋さん店内奥まで台所用品、釜、鍋、ヤカン、洗い桶、竹ざる大小、座敷ほうき、庭箒、細かい日用品小間物で店いっぱい。一日一度はかならず主婦の買いに来る便利なありがたい店、早くより軒先には七夕祭りの笹竹が置かれていました。此の先には子供達の大好きなやさしいおばさんのいる駄菓子屋さんにも笹竹が賣っていました。
早速母親に連れられて店内、兄と私はおもちゃ、駄菓子ゆっくり楽しみ、母は笹竹の枝ぶりの良いのを選び兄は笹竹先頭に持ち、私は後より竹を持ち、べっこう飴なめながら仲良く母親と帰る嬉しさ。
やさしいおばさんは「ありがとう又来てね。」愛犬のジョンも後より尾をふりふりついて来ます。時にはじゃまになる事も有りますが利口な犬です。

狭い道路に馬力の運送屋さん。馬方さんは袖の白の木綿シャツ、手首に紺の手っ甲、首より紺の前掛け、細い股引(ももひき)、地下足袋(じかたび)腰にキセル、タバコ入れ下げおおきな麦わら帽子の上より手ぬぐいあご下まで結び、たづなを持って熱い日盛り荷台車に木材積み上げ、大きな輪車、でこぼこ道重そうに馬の長い四本足も鈍く時々たづなで馬の尻を叩く馬方さん、私は働く馬は一寸可哀想に見えました。
時々下を向いて歩かないと馬の大きな糞が道の真ん中に落ちている事も有りますが、家並みのおかみさんはよくスコップで取り除き、後に乾燥して草花の肥料にする人もいました。

そろそろ家近くに池の柳も見えはじめ、すると電柱の上より「ガァー」カラス一声、頭上なので皆びっくり。犬も驚き上を見上げ「ワンワン」高く吠えますが、すでに遅くカラスは平気で空遠く飛んでみえなくなり、人に嫌われるいやな烏も森に帰れば今頃古巣で「子がかわいい〜かわいい〜」と鳴いているでしょうか・・・・。

明日は七夕祭り、浅草雷門に入るすぐ横に老舗の趣味の千代紙、折り紙、店で買い集めた小箱出し、笹に飾り付け楽しみ。犬のジョンは犬小屋で休み外灯の光も鈍く照らし家並みも静かになる頃。
夜空に星が輝き、明日は年一度天の川でひこ星と織姫がお会いになる日、「明日も天気になぁ〜れ・・・。ではおやすみなさ〜い」


次の“七夕祭り”聞いて下さいね。

NO95 ストレンジャーズ イン・ザ・ナイト。“六本木編”
2005/07/01
「なぁーんだ、なんもおもしろくない街やね。」西方角から、いらっしゃったおヒトがたまたま午前中の閑散とした六本木の街をリサーチしてこうつぶやいたのです。80年代バブルまっさかりの頃でしたぁ〜。
街は朝、昼、夜とそこに集まってくるヒトの気分によって色が染められていくようですねー。今となっては笑い話ですが、六本木は夜が“祭りだぁワッショイ!”のエリア。祭りの後のリサーチをしてもカラスの勘三郎が「バッカァーカァーシッテルカァー」と鳴いているようにに聞こえます。。そんな日本バブルの象徴の街六本木からあの宴が消えて多くの月日が流れました。そんな六本木に“2001年宇宙の旅”の映画の最初にでてくる“得体の知れない物体”に猿人は驚きそして再び2003年4月25日にそびえたつロクロクヒルズを仰ぐことに。本核的に六本木は祭り復活前夜ですねー。
私はすっかり今は早起きライフスタイル実行委員長なので“よる〜は寝床でグゥ〜グゥ〜グゥ〜悲しいな悲しいな〜オヤジにゃなんにもない誘いもなんにもナイ”と歌ってしまうぐらい深夜の行動はしないのです。それでも強烈に感じるんですねー、六本木の街のパワーを。南北線、大江戸線のメトロ改札口近くに七夕さまの飾り付けがしてありました。“笹の葉サァーラサラ軒端に揺れる〜”なんだかほっとしますねー六本木で見る七夕さまは。誰が見てもここは日本という感じに違和感がありますねー。
ちなみに地球人の皆さん、たとえば六本木のある超高層ビルに入っているこんな企業名等をごぞんじですか?デービヌポークアンドウォードウェル、ロンバーオディエ・ダリエ・ヘンチ、エクサージュ、フロンテッジ、セラーセームテクノロジー、オリック・ヘリントジ・アンドサトクリフ、プラティアエンターティメント、スプリットインターナショナル・・・・。
“ジュゲムジュゲムゴコウのスリキレ・・・”勉強不足でまったく知りませんでしたぁ〜ごめんなさい!
私はこの六本木では今や、夜のストレンジャーなのでした。